6歳ごろまでは外の世界が不安で、出かけ先では親にくっついて歩いていた息子。
しかし、最近では駐車場や車道で手を振り解き、走りだそうとするので、手首型のハーネスを使用した話です。
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手を繋がない自閉症息子
息子は8歳を過ぎてから外の世界が楽しいのか、一歩外へ出るとものすごいスピードで走りだすようになりました。
以前は不安そうに親の足にくっついたり、身体を密着させて歩いていたのに、まるでその不安が解けたように走ります。
危険認知が全くできない息子は、危険な駐車場や道路、人混みであろうと突然手を振り払います。
しっかり握っていても、小学生になったその力はとても強く、不意に振り払われると止めることが出来ません。
出かけ先で突然走りだす息子の行動に頭を悩ませていました。
車が走る道路の真ん中に立ちたいと癇癪を起された時は、私も息子も混乱状態で、
「車が来て危ないから歩道を歩こうね!」なんて言葉、息子の耳は全く届いていませんでした。
手首型のハーネスを購入
最近話題になっている子ども用のハーネス。
息子の命に危険を感じて手首型のハーネスを購入しました。
私の甥っ子(自閉症)が実際使っていて、使ってみた感想を尋ねると
「待ってー!」と何度も子どもを追いかけなくて良いし、おすすめ!
と聞いたので、息子にも試してみることに。
この手首型のハーネスは、子どもと親の手首に着けて使用するのですが、
- クッションが厚く手首が痛くならない
- 子ども側に鍵穴がついており、親側の鍵で施錠できる
- 1.5m以上は伸びないようになっている
- 接続ロープが丈夫で絡まない
というところがとても魅力的でした。
実際つけてみたところ、手首周りのクッションはふかふかで、着け心地がとても良かったです。
鍵も簡単で使いやすく、ロープ部分も太めで切れる心配はありません。
ですが肝心の息子は、家の中で行った練習の時は喜んで着けてくれましたが、外で試すと自由が利かないことに激怒。
結果、息子には向いていなかったようです。
使えたらとても便利だったのにな・・とショック。
手首に着けることに抵抗のないお子さんには、とってもおすすめです。
ハーネスを付けることについて
子ども用ハーネスを付けることは、賛否両論あります。
しかし、多動の子や自閉症の子が身近にいる方は理解しやすいかもしれませんが、
外に出ると、とにかく命を守ることで必死になります。
そんな時の救世主が、子ども用の迷子防止ハーネスなのです。
ヤフーニュースで見つけた記事
手を繋げない自閉症の娘に子ども用ハーネスを使っていたら、見知らぬ人に「かわいそう」だと言われました。
辛くなった母親は医師に相談。
『ハーネスを付けることは悪いことですか?』
すると医師は
『命を守ることがなぜ悪いことなの? 他の誰も、娘さんに何があっても責任は取ってくれないよ。はたから見たら可哀想に見えてしまうのかもしれない。みんな事情を知らないからね。でも、あなたの行動は誰が何と言おうと正しいよ』と返しました。
出典:「手を繋ぐこともできない」自閉症の娘に拒否されて八方塞がりだった私を救った医師の言葉
私も同じ意見です。
我が子の命を守るにはそれが最良の方法だったのですから。
自閉症息子には視覚支援があっている
息子にはハーネスが向いていなかったようなので、交通ルールを視覚化しました。
- 車にぶつかると痛いというイラスト
- 手を繋ぐ練習のためのイラスト
- 白線の内側や、歩道を歩くイラスト
危険の認知ができない息子にとって
- 車にひかれると危険だということ
- 手を繋ぐ必要があるということ
- 歩く場所のルールを決めること
が大事だと思いました。
「危ないから道の端を歩こう」と言われてもそれがなぜなのか、息子には理解できなかったからです。
まとめ
支援の方法はその子どもによって、合う合わないがあります。
息子の子育ても、今回のような事が何度も繰り返され、たくさんの試行錯誤を繰り返してきました。
今もこれからも、息子に合う支援を探求し続けます。
子ども用ハーネスは使えると便利なものだと私は思います。
検討している方はお手頃な価格の物もあるので、是非試してはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。