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長靴を拒否する息子
7歳頃まで何の問題もなく雨の日に長靴を履いていた息子。
自閉症の息子は、以前できていたのにできなくなるなんてことがよくあります。
8歳の今は、お気に入りのスニーカーがあるので、長靴を履くように促しても、怒った表情でスニーカーを指差し
「これじゃないと嫌!」と訴えます。
でも今は雨の多い7月。
学校に行く途中で靴が濡れてしまうと、その後気持ちが悪くなって履くのが嫌になってしまいます。
何度か言葉で説得しましたが完全に拒否されたので、視覚的に訴えられるカードを作り、しっかりと向き合うことにしました。
長靴を履く理由と楽しさを説明する
長靴が履けなくても、日常生活で大きく困る訳ではありません。
しかし、長靴が便利で楽しいものだと分かってくれたら、生活で便利なものが増え、出来ることの幅が少し広がります。
私は、長靴を履いて水たまりで遊ぶ男の子のイラストと、息子の長靴の写真をプリントして、ハサミで切り取り糊で貼ることにしました。
それをラミネート加工します。
学校に行く時間になった時、息子に
みて!長靴履いて行くと、水たまりにバシャーンって入っても大丈夫なんだよ。ピチャピチャしたら楽しいよね。
と声を掛けました。
すると息子は少し納得したように「うんうん・・」と頷きすぐに玄関へ。
今までは長靴を履きたくなくて、私が朝に用意していても、自分でシューズクローゼットへ片付けてしまっていましたが、
今日は自らクローゼットから長靴を出してきました。
思わず
「せいくんすごーい!」
と声を上げる私。
ササっと長靴に履き替えて準備万端な表情で待っている息子に
「私の気持ちが伝わったんだ・・」
と、とても嬉しくなりました。
納得すると自分から履ける
長靴を履くと
- 水たまりで遊べる
- 靴が濡れない
ということが息子の中で理解し納得できると、こだわりや感覚過敏があっても、受け入れられることがあります。
通学バスまでの道では、水たまりに入って水が跳ね返る様子を楽しんだり、
色々な深さの水たまりを見つけるゲームをしながら歩きました。
自閉症という障害を持つ息子は、こだわりや感覚過敏の影響で、周りの要求や説得を全て受け入れられるわけではありません。
でも、「出来なくても仕方ないよね」で終わらせるのではなく
本当に受け入れることが出来ない事柄なのかを見極めるためにも、視覚的に訴えてみたり、息子の様子を見ながら判断していきたいと思っています。
もちろん、息子がどうしても受け入れることが出来そうにないものは、無理に押し付けたりしません。
これは大丈夫、これは無理だ・・と手探りで、できる範囲を探していくうちに、日常生活における息子の受け入れの幅が広がっていくのではないかと感じています。
最後までお読みいただきありがとうございました。