【人の食事を勝手に取ってしまう自閉症児】理由と対応方法

せいくん

子育て中の心にそっと寄り添うブログ。 発達障害をもっと分かりやすく紹介。 せいくんは小学3年生、特別支援学校に通う三兄弟末っ子。 重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症。(ASD) 発語なし、偏食、感覚過敏。 小さな身体で一生懸命生きています。ちょっとイケメン。 障害児の生活や支援学校、効果のあった療育グッズを紹介。

自閉症息子も人の物を勝手に取っていた

現在9歳の重度知的障害自閉症の息子は、8歳頃まで人の物を無断で取ってしまう行動が多くありました。


  • 食事中家族のおかずに手を伸ばす
  • 友だちの物を何も言わずに取る
  • 買い物中に商品の袋を開けて食べようとする


家庭での食事中に、子どもが家族のおかずを勝手に取ってしまった時、

”お腹が空いているから仕方ない”

”欲しいとまだ上手く伝えられないから仕方ない”

と、家族は何も言わずに与えてしまうことってありますよね。


それも今は、家族が許してしまえば解決することかもしれません。



しかし発達障害のある子にとって、人の物を勝手に取ってしまう行動は大人になったら自然に理解して、いずれなくなるというものではありません。

たとえ家庭内であってもその行動は習慣化され、指導されなければそのまま大人になっても続けてしまうことが良くあります。


誰にも指摘されなければ、間違った行動だとは気付けないからです。



脅すわけではありませんが、人の物と理解できない発達障害児(者)がお店の物を勝手に盗ってしまう(万引き)行為で補導されてしまったり、友だちや他人の物を勝手に盗ってしまい、人との関係が築けなくなってしまったという話を聞いたことがあります。

もちろん、全ての障害児がそうなるわけではありません。


そのため、私は息子が幼い頃から、少しずつ人の物と自分の物の判断ができるようになってもらいたいと考えるようになりました。


なぜ人の物を勝手に取ってしまうのか

人の物を勝手に取ってしまうのには理由があります。


  • 自分の物と人の物の区別ができない
  • 物には所有者がいるということが判断できない
  • 貸し借りのマナーを理解していない
  • 衝動的に手に取ってしまう
  • お金の概念が無い
  • 人の気を引きたい




対応方法

では、人のものを取ってしまう子に、どのように対応したら良いのでしょうか。

勝手に取ってしまう理由を知っておくことが大切です。

家庭内と、息子が通う放課後等デイサービスでおこなっている支援方法を紹介します。



食事の時はテリトリーを決める

家族との食事中や他人との食事中に、相手のおかずやご飯に手を伸ばし取ってしまう場合は、子どもが食べても良いテリトリー(領域)を決め、それを必ず守ってもらいます。


例えば

  • 机にカラーテープを貼り枠を作る
  • トレーやお盆、ケースなどにお皿をのせる
  • ワンプレートで食事を出す
  • お皿の色を統一する

子どもの食べても良い範囲を決めることで、自分の物と人のものの区別がし易くなります。


息子の放課後等デイサービスでは、100円ショップで売っているプラスチックのケースに息子の分の食事を入れ、見てすぐに分かるよう支援してくれていました。

また、お皿の色や好きなキャラクターで統一するのも良いです。

他の人の物を取ってしまいそうになったら、「〇〇の食事は”みどり色”のお皿に入っているよ」などと声かけをします。



洗って使える、シリコン製のランチョンマットもおすすめです。

折り畳みが出来て、出かけ先でも便利でした。

食事が足りないときは、人の物を取るのではなく、お代わりをするといった一貫性も重要です。

人の食事を取らないためには、自分のものと他人のものを分かりやすく区別させることから始めます。




手が出てしまう前に止める

人の物を取ってしまった後にきつく叱るよりも、手を出す前に制止することの方が実はとても大切です。

手を出しそうな予兆を知り、事前に”手を出す行動をさせない”ことが効果的なのです。

ここで癇癪を起こされたくないから(癇癪を起こされたから)与える、といったことを習慣化してしまうと、のちに困った行動に強化されやすくなります。


買い物の体験を増やす

外出に困難さが無ければ、買い物の体験を増やすことはとても大切です。

学校や放課後等デイサービスなどでも、お金を出して物を買うという経験を繰り返し行うところは多くあります。


息子も幼児期は、お店の商品の袋を勝手に開けようとしてしまうことが何度かありました。

しかし、お店の物はレジに通し、お金を払わなければ自分の物にならないという経験を繰り返すことで、判断が出来るようになっていきます。


その経験が少ないと、お菓子コーナーで勝手に食べてしまう…といったことが起きても不思議ではないのです。



対応の統一

ここで、物や食事を子どもに「ちょうだい」と言われたら渡しても良いのかという疑問が出てきますが、持ち主が本当に良いと思っている物であれば与えても良いと思いますし、お子さんがそのやり取りができることは素晴らしいことだと思います。


しかし、「ちょうだい」と言ったら必ずもらえるものでは無いということ、また食事中に「一口ちょうだい」と言われることに、相手(他人)が不快感を感じる場合もあるということも、親が知り考えておく必要があります。


私は、これらの対応が家庭内で一貫して行う必要があると思ってます。

子どもが混乱するのは、母親の食事を取った時は叱られるのに、父親の食事を取った時は何も言われない…というような場合です。



この目に見えない状況やルールを教えることは非常に難しいものですが、何年も繰り返し教えていくことが大切です。

まとめ

”人の物を取ってはいけない”と、繰り返し何度も教えても、すぐに子どもの行動が改善されるわけではありません。

本能のままに生きる子どもの気持ちや行動を変えるには、時間がかかって当然なのです。



息子も3歳頃から伝え続けて、ようやく8歳頃にはほとんど見られなくなってきました。

どうしても欲しい時は、必ず「いい?」と聞いてきます。


息子自身、グッと我慢していても、時に衝動的にまだ手が伸びることが稀にありますが、

以前に比べ格段にその行動は減っていて、生活に困るほどでは無くなってきたので、効果は少しずつ出てきているようです。


子どもが手を出してしまわない環境作りも大切ですね。



まだまだ続けていく必要はありますが、息子が大人になるまでに理解してもらえるよう、積み重ねていきたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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