自閉症スペクトラムの息子が、3か月前に首を振ったり瞬きを必要以上に繰り返すチック症を発症しました。
自閉症のこだわり行動にも似ているチックの症状に、初めは気づきませんでした。
動きが次第に激しくなってきたので、主治医に相談した話です。
Contents
チック症とは
チックとは、本人の意図も目的もなく筋肉が一定の動きをしてしまう症状です。
簡単にいうと「くせ」のようなもの。
3歳頃から始まり、7~12歳の子どもに多くみられますが、ほとんどの場合が一過性で1年以内に消失することが多いようです。
そして、チックは運動チックと音声チックがあり、
- 症状が1年未満の場合を一過性チック
- 1年以上続く場合は慢性チック
と呼ばれています。
代表的なチックの症状
運動性チック
- パチパチとまばたきをする
- 肩をすくめる
- 口をゆがめる
- 顔をしかめる
- 首を振る
- 何度も手を伸ばして物を触る
- 飛び跳ねる
- 地団駄を踏む
音声チック
- 「あ」「ん」などの意味のない発声
- 鼻を鳴らす
- 咳払いをする
- 舌を鳴らす
- 単語を連発する
自閉症息子のチック症状
息子にチックの症状が出始めたのは、精神安定のために服用をしていた薬の量を増やした頃でした。
リスパダールという抗精神病薬です。
その頃から
- 首を前後にガクガクと振る
- 瞬きを必要以上にする
- 手を握り身体を震わせる
- 爪を立てて物をコンコンと叩く
これらの症状が出始めました。
息子には元々自閉症特有のこだわりがあります。
普段から動きが独特で、常同行動と呼ばれるこだわり行動が毎日見られるので、はじめは上記のチックが常同行動の一種だと思っていました。
しかし、次第に激しくなる動きに、薬の副作用なのではないかと心配になり主治医に相談。
すると
薬を減らしても変化が無いようなら、薬の影響ではなくチック症でしょう。
と言われました。
その後薬の量を減らしてみましたが、動きに変化は見られなかったので、チック症と診断されました。
チック症の原因
根本的な原因はまだ解明されておらず、体質的なものや環境、心理的な問題が症状を助長させている場合があるようです。
また発達障害と合併することはよくある話で、不安や興奮・疲労は症状を悪化させ、落ち着いている時には症状が出にくい傾向があります。
息子もリラックスしていたり、何かに集中している時は、チックの症状がほとんど出ていません。
チックが長期間続く場合
運動チックと音声チックが1年以上続くとトゥレット症候群とされます。
トゥレット障害の有病率は、学童期の子どもで1000人あたり3~8人くらいのようです。
治療は必要なのか
症状が軽い場合は薬の治療は行わず、身体的・心理的なストレスを減らすなど、環境を整える方法を考えます。
チック症は、本人が気にしてしまうことが一番悪化に繋がるので、「心配しなくても大丈夫」と安心させることが、症状を軽減させることに繋がるようです。
無理にやめさせたりすることは心身的な負担が大きく、それが原因でチック症が長引いたり悪化したケースが、本や動画で紹介されていました。
チックがある時は、不安な事やストレスがないかを考えてあげることが大切だと思っていますが、
医師には
本人が特に気にする様子が無い場合は薬の治療は必要なく、家族もただ見守るだけで良いです。
と言わたので、家族で理解していこうと話し合いました。
周りも気にしないことが一番の治療だそうです。
まとめ
発達障害の子に多くみられるチック症。
大人になると7割程度の方は症状が無くなるそうなので、温かく見守っていくことにします。
息子を観察していると、少し疲れが見られる夕方以降や、週末になるとチックの症状が多く出ることが分かってきたので、休日はリラックスできる方法で過ごしたり、癒しグッズを使って過ごすようにしています。
決して、親や周りのせいで起きるものではないので、息子のような症状のあるお子さんは一度医師に相談し、チック症と診断された場合は、必要以上に不安にならず、一緒に見守っていきましょうとお伝えしたいです。
息子の癒しグッズをセリアで買ってきました。このポタポタと色のオイルが落ちるのを見ていると、ちょっと心が落ち着くみたいです。寝る前に少しライトを当てて楽しむのも綺麗かも。 pic.twitter.com/QsAnwnPUUM
— *イケメン自閉症せいくん*ブログ更新中* (@seikunnoouchi) March 25, 2022
最後までお読みいただきありがとうございました。