息子の発達検査内容と検査の様子、結果を公開します。
これから療育手帳や愛の手帳の取得を考えている方、発達検査の詳しい内容を知りたい方の参考になればと思います。
3歳の発達検査・手帳取得の様子はこちら
Contents
新版K式発達検査とは
発達の遅れや偏りを評価するものです。
検査の結果によっては、発達障害の診断や状態を把握することが可能と言われています。
検査の内容に対して、子どもがどのように反応し応答するかを観察し、通過基準を満たすかどうかで評価するようになっています。
また
- 言語・社会
- 認知・適応
- 姿勢・運動
の3つから、発達指数と発達年齢を算出します。
発達検査の内容
一連の流れで紹介します。
内容は2,3歳の発達検査と同じ新版K式発達検査2001です。
4歳の発達検査は4歳7か月で受けました。
児童発達支援センターで検査
息子は、母親の私と検査員、園長の4人で個室に入ります。
そこで普段の様子などの聞き取りを行い、一緒に検査を行いました。
検査の内容
向かい合わせに座り、検査員の指示を聞きながら検査を進めます。
息子は何度も席を離れたり、私の膝に座ったりしていました。
検査の一部を紹介
息子が出来たものに◯、出来なかったものは✕で表示しています。
言語・社会
× 名前を呼んで返事ができるか
× 絵を見てワンワンどれ?などの指差しが出来るか
× 目はどこ?耳は?などの質問に答えられるか
認知・適応
〇 型はめのパズルができるか
〇 積み木を上に何個積み上げられるか
× 真似をして積み木で形を作れるか
× 鉛筆を使って、○や×を描けるか
× 折り紙を使って真似して折れるか
姿勢・運動
〇 両足でジャンプが出来るか
× 階段など2段の高さから飛び降りられるか
× 何も掴まらずに階段を登れるか
検査時間は乳幼児では10~15分
10歳以上の場合には1時間程度必要となります。
検査中の様子
慣れない雰囲気に対して、不安が強く出る自閉症の息子は、常時落ち着かずそわそわとしていました。
発語のない息子は、指示もあまり理解できないことが多かったため、指示通りにできたものが3歳の頃同様、非常に少なかったです。
木製で出来たパズルの型はめはとても上手に行っていましたが、
「ワンワンはどれ?」などの質問に、指を差して答えることはできませんでした。
模倣(真似をする)も苦手です。
バイバイをする、検査員と同じように折り紙を折る、検査員を真似て鉛筆で丸を書くなど、指示が理解できないのと同時に、興味が無さそうでした。
また飽きてくると、部屋から出ようとします。
検査結果
検査の結果は主治医に記録してもらうため、検査結果報告書をコピーしてもらい残しています。
新版K式発達検査の結果
発達指数 37
発達年齢 1歳9か月
発達指数(DQ)の基準が100なので、37という数字が発達年齢1歳9か月という結果を出しています。
息子はこの時、4歳7か月なので、2年10か月発達が遅れているという事です。
発達の推移
検査結果をグラフにしました。のちに重度判定になる、息子の発達年齢推移です。
検査年齢 | 発達年齢 |
2歳10か月 | 1歳3か月 |
3歳9か月 | 1歳7か月 |
4歳7か月 | 1歳9か月 |
その他の発達年齢
4歳7か月息子の発達年齢
言語・社会 0歳10か月
認知・適応 1歳11か月
姿勢・運動 2歳
3歳の頃の発達検査から1年経ちましたが、全体的に2か月程しか成長しておらず、実年齢に比べて発達の差がさらに広がってきました。
特に殆ど発語のない息子の言語発達は1歳に満たないので、発達年齢が非常に低かったです。
DQの基準値
最重度 (DQ)20以下
重度 (DQ)21~35
中度 (DQ)36~50
軽度 (DQ)51~70
基準値を見ると息子は37なので、4歳7か月の時点でギリギリ中度の発達障害。
次に発達検査を行えば重度になる可能性が十分にある数値です。
療育手帳
2歳に取得した手帳はB1です。
息子の住む地域は
A 重度
B1 中度
B2 軽度
と分類されます。
療育手帳の更新は、次回5歳頃です。
4歳の頃の様子はこちら
4歳の発達検査を受けたまとめ
3歳で受けた発達検査から1年経っていましたが、大きく成長したところはなく、同じような検査結果になりました。
年齢が上がるにつれ、実年齢の標準発達との差が大きくなっているのは明らかでした。
でもそれは、療育が上手くいっていないなどではなく、息子の発達スピードが非常にゆっくりだという事。
このままのスピードで成長すれば、実年齢の差がさらに開き、知的障害の度合いが重度になります。
のちに重度の診断を受ける子は、初めから発達に大きな遅れが見られるわけではなく、また発達が途中で止まってしまうものでもなく、成長するにつれて、少しずつ実年齢の基準から差が開いていくものです。
息子は、1年経っても2~3か月程度の成長しか見られないので、その差はどんどん開いていきます。
次回の発達検査は5歳です。
息子は手先能力向上のため、家で積み木や療育グッズを活用しています。
積み木
積み木の大きさは検査用と同じくらいです。
バランスストーン
室内用飛び石です。体幹トレーニングとバランス力が鍛えられます。
普段から指先のトレーニングになればと思い始めました。
発達検査の内容を詳しく知りたい方のための本。
子どもの心理検査・知能検査
様々な検査についての詳細や幼児・小中学生の事例が掲載されています。
最後までお読みいただきありがとうございました。