息子は重度知的障害があり、話すことも字を読むこともできません。
時間の感覚もないため、始まりと終わりが理解できません。
そこで7歳から使い始めたのが、特別支援学校や療育施設などでよく使われているタイムタイマー。
息子に時間を伝えるアイテムとしてピッタリでした。
Contents
タイムタイマーとは
時間を視覚的に確認できるアイテムです。
時計が読めなくても、数字が分からなくても大丈夫!
真ん中のダイヤルを回すとセットした時間が赤く表示されます。
時間がたつと赤い部分が減っていきピピピ!と優しい音が鳴ります。
音を消すことも可能。
自閉症や学習障害、注意欠陥多動性障害などを持つ人の特徴として
- 突然のスケジュール変更が苦手
- 先の見通しが立たないと不安になる
- 集中力に波があり、途中で活動をやめられない
- 読む、書く、計算、などの特定の分野が苦手
- 待つことが苦手
などがあります。
そんな時間管理や、時間の把握が苦手な子に
あとどれくらい時間が残っているのか、視覚的に確認することができるアイテムです。
タイムタイマーの使い方
タイムタイマーで避けるべきことは、好きなことやめさせるために使うことです。
タイムタイマーが嫌いになってしまっては意味が無いので
おすすめ方法としては
- あと〇分でお出かけしようね
- 〇分経ったらご飯を食べるよ
- あと〇分でテレビが観られるよ
- 〇分で到着するよ
など、タイマーが0になったら、次の楽しいことがある!という使い方です。
息子は、朝の準備に非常に時間がかかるため、大好きな通学バスに乗るまでをカウントダウンしています。
購入したタイムタイマーの上部に、少し隙間があったので絵カードを差し込んでいます。
こうすることで、赤い表示が減ってくると、息子は段々と朝食を食べるスピードが速くなってきます。
そして、しっかり食べ終えることができ、今では通学バスに乗り遅れることが無くなりました。
他には、あと10分でお風呂に入るよ!という使い方。
切り替えが苦手だった息子の、一日の流れがスムーズになってきました。
絵カードの作り方はこちら
タイムタイマーの種類
息子に購入したタイムタイマー
9cm手のひらサイズで小さめです。
ハンドル付きタイムタイマー
持ち運びに便利です。
大きなサイズ
19cmで大きくて見やすい!
まとめ
時間の把握が難しい子や、特に自閉症スペクトラムの子は待つことがとても苦手。
「ちょっと待って」や「あとでね」という指示は、見通しがつかず癇癪を起してしまいます。
大人でも、「少々お待ちください」と言われて待てど暮らせど、注文した料理が出てこなかったらイライラしますよね。
残りの時間を可視化することによって、パニックや癇癪を減らせたので、タイムタイマーを使ってよかったと思いました。
お子さんの時間トレーニングに、タイムタイマーを取り入れてみませんか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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