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【4歳で喋り出した長男と8歳で発語のない次男の発達の違い】ことばは理解言語から

せいくん

子育て中の心にそっと寄り添うブログ。 発達障害をもっと分かりやすく紹介。 せいくんは小学4年生、特別支援学校に通う三兄弟末っ子。 重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症。(ASD) 発語なし、偏食、感覚過敏。 小さな身体で一生懸命生きています。ちょっとイケメン。 障害児の生活や支援学校、効果のあった療育グッズを紹介。

我が家の長男は4歳半で突然話し始めました。

次男は8歳ですが発語はありません。

その発達の違いを紹介します。

Contents

長男と次男のプロフィール

我が家には3人の子どもがいます。

長男 【中学2年生】 (学習障害)
長女 【小学6年生】 (健常児)
次男 【小学3年生】 (自閉症せいくん)



学習障害の長男

中学2年生の長男は、小学校入学後に学習障害と分かりました。

4歳まで言葉の遅れはあったものの、幼稚園入園後半年で急に話し始めました。

それまでは「パパ」「ママ」「パン」などの単語のみの発語です。

特別な療育には通わず、地域の幼稚園に2年間通いました。

発達検査では、知的障害があるのか判断が難しいと言われるほどの、微妙な数値のIQです。



自閉症スペクトラムの次男(せいくん)

2歳で知的障害を伴う自閉症スペクトラムと診断されました。

言葉は1歳で「パパ」と言っていましたが、1年以内に消失。

目が合わない、指示が通らない、話しかけても無反応だったので、2歳8ヶ月で発達支援センターに入園。

就学前までに4年間の療育や保育を経験しました。




2人の言葉の発達過程の違い

8歳になるまでの、2人の発達の違いを紹介します。


学習障害の長男の場合

  • 1歳
    • 「パパ」「パン」などの発語が出る
    • 指差しが出来る
  • 2歳
    • 単語は5,6個
    • 2語文は出ず
  • 3歳
    • 単語は10個程度
    • 2語文は出ず
  • 4歳
    • 単語のみのまま幼稚園入園
    • 半年で周りの子と同じように喋りだす
  • 5歳
    • 言葉の量は問題ないように思う
    • 吃音が気になりことばの教室に通う
  • 6歳
    • 小学校入学(支援学級)
    • 記憶・計算・音読が苦手と判明
  • 7歳
    • 体力や筋力も周りの子に比べやや弱い
    • コミュニケーションは問題ない



自閉症の次男の場合

  • 1歳
    • 「パパ」という発語が出る
  • 2歳
    • 発語が消える
    • 指差しをしない
  • 3歳
    • 言葉を発しない
    • 絵カードや手話を使った会話
  • 4歳
    • 「あいよ(ありがとう)」などを言うようになる
  • 5歳
    • 喃語のような言葉が出てもすぐ消える
  • 6歳
    • 特別支援学校入学
    • 言葉は喃語
  • 7歳
    • 発語は殆どないが、手話や絵カードで会話ができる


長男は言葉の意味を全て理解していた

4歳半で話せるようになった長男と、発語のない次男の大きな違いは

言葉の理解している量が明らかに違っていたことです。


4歳半までの発語は単語のみだった長男ですが、それまでこちらの指示は全て通っていましたし、指差しもしていたので、コミュニケーションには困っていませんでした。

そのため私もあまり焦ることなく、長男を幼稚園に入園させたのかもしれません。


  • 「ティッシュを取って!」
  • 「出かけるからトイレに行っておこうね」
  • 「欲しいおやつを選んで!」
  • 「この絵には青いクレヨンで塗ってね」
  • 「ブランコは順番で使おうね」

親や周りの人からの指示をきちんと理解をしていることが確認できましたし、それに対して指差しや単語、頷きでこたえていました。


そのため長男には絵カードを使ったことがありません。

ただ、中学生になった今でも、少し吃音があり、文章をスラスラと読むことは出来ません。

人とコミュニケーションをとることは、日常生活で困らない程度に出来ています。


長男と違い、次男は知的障害を伴っており、理解できる言葉の習得に時間がかかってしまうため、発語することがどうしても難しいと感じる部分があります。

言葉の理解が、発語することに大きく影響している一つなのだと思いました。


吃音やどもりについてはこちら



まとめ

言葉が話せないと、そのことに目を向けてしまいますが、

表出言語(言葉が出ること)を目指すなら、先ずは

理解言語(理解できていることば)を増やすことを意識しなければ、外に出せる言葉がない状態なんだと感じました


  • 「3歳で突然話し始めました!」
  • 「5歳になってから言葉が増えてきました!」


このような話が、発達に悩む親の間で話題になり、希望を持ったり落胆したりすることがあると思います。

私の周りにも、いつの間にか話せるようになった子が多くいました。


でも、その会話が出来るようになった子どもたちは、みんな理解言語をたくさん習得したからなのです。

言葉が出ただけでは、ただの「独り言」になったり、言葉を真似するだけの「オウム返し」となります。


何歳で話すかということも気になりますが、コミュニケーションとしての会話を目指すなら、

いま子どもがどれだけのことばを理解しているのか、ということも分かっておく必要があるのかもしれません。


重度知的障害の次男は、将来的に言語を習得できるかは分かりませんが、3歳の頃から理解言語を増やすトレーニングを積んでいるので、随分と指示も通るようになり、手話や絵カードでのコミュニケーションスキルを習得しています。

理解言語が増えると格段にコミュニケーションが楽になるのだと2人の子どもから学びました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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