息子の発達検査内容と検査の様子、結果を公開します。
これから療育手帳や愛の手帳の取得を考えている方、発達検査の詳しい内容を知りたい方の参考になればと思います。
Contents
新版K式発達検査とは
新版K式発達検査とは、発達の遅れや偏りを評価するものです。
検査の結果によっては、発達障害の診断や状態を把握することが可能と言われています。
検査の内容に対して、子どもがどのように反応し応答するかを観察し、通過基準を満たすかどうかで評価するようになっています。
また
- 言語・社会
- 認知・適応
- 姿勢・運動
の3つから、発達指数と発達年齢を算出します。
3歳以上の子どもは、特に上2つ【言語・社会】【認知・適応】の項目を重要視します。
改定された検査を受けた
今回息子が受けた発達検査は、2~8歳で受けた新版K式発達検査2001の改訂版、新版K式発達検査2020です。
新版K式発達検査2020は、新版K式発達検査2001の改訂版で、前回まで息子が受けていた検査の項目が一部変更され、より検査結果が正確に出るようになったようです。
前回の8歳の発達検査は、息子が8歳4か月の時に受けました。
発達検査を受けるため検査センターへ
今回9歳になる息子の発達検査は、療育手帳の更新のためです。
手帳再認定の申請を役所に出してから、発達検査の予約が取れたのは2か月後でした。
それだけ今は、検査待ちの人が多くいるようです。
検査当日、息子は学校を欠席し、指定された発達検査のセンターへ私と二人で向かいました。
息子と来るのは数年ぶりでしたが、見たことのある建物にとても落ち着いて待つことができました。
検査の一部内容を紹介
そして名前を呼ばれ、私と息子はそれぞれ別室に。
私は、普段の息子の生活の様子を、できること・できないことを◯×形式で記入する用紙を渡され、
息子は検査員の女性に連れられ、隣の部屋で検査を行いました。
親に渡される用紙
息子が別室で検査している間、親の私に渡された冊子です。
息子の普段の様子を思い出しながら、できること・できないことを◯×形式で書き込むようになっています。
順に記入し、×が連続8個続いたら記入を終了するというルールになっています。
記入ページの写真掲載は控えますが、
- お箸が使えますか
- お風呂で介助なく体が洗えますか
などの生活動作に関する質問が書かれていました。
息子の課題
息子は別室でしたので、検査後に聞いた様子を紹介します。
息子が出来たものに◯、出来なかったものは✕で表示しています。
言語・社会
◯ 名前を呼んで返事ができるか
◯ 絵を見てワンワンどれ?などの指差しが出来るか
× どっちが大きい?などの大小が答えられるか
◯ 指を指した方に目を向けるか
認知・適応
◯ 型はめのパズルができるか
◯ ごっこ遊びを通して模倣(真似)ができるか
◯ 鉛筆を使って、○や×、十字が描けるか
◯ 折り紙を使って真似して折れるか
◯ 図形のマッチングができるか
姿勢・運動
◯ 両足でジャンプが出来るか
◯ 片足立ちができるか
◯ 両足それぞれケンケンが出来るか
検査時間は乳幼児では10~15分、10歳以上の場合には1時間程度必要となります。
その場で出来なかった項目は、保護者からの普段の聞き取りを行う場合があります。
息子は聞き取りも含め、25分程度で終了しました。
検査中の様子
今回も一人で検査室に入ることができたので、様子をうかがうことはできませんでしたが、泣いたりすることなく、検査員の指示を聞き一通り検査をすることができたようです。
発語のない息子ですが、前回の発達検査の時(半年前)よりも理解言語(聞いて理解できる言葉)が格段に増えていたので、やり取りの必要な課題で出来る項目が非常に増えていました。
6年前に発達障害が判明してから、毎回検査の指示があまり理解できていない状況がずっと続いていたので、これには大きな成長を感じられました。
また、今回新版K式発達検査2020の項目に追加された、人形を使った模倣にとても積極的で、自閉症の子が苦手とする「ごっこ遊び」が出来るようになっていました。
検査中、息子は楽しそうに赤ちゃんの人形にご飯をあげる真似をしていたようです。
息子の特性上、他の物に興味がすぐに切り替わってしまうことがあるので、検査中に目に入った入り口のドアが気になり、開け閉めをするこだわりが突然出てしまうことがありました。
検査結果
検査終了後、20分ほど遊んで待っていると検査結果が出ました。
新版K式発達検査2020の結果
発達指数 25
発達年齢 2歳3か月
発達指数(DQ)の基準が100なので25という数字が発達年齢2歳3か月という結果を出しています。
息子はこの時9歳なので、6年9か月の実年齢との発達の差があるという事です。
健常児の平均が発達指数(DQ)100と言われています。
これまでの発達の推移
自閉症と診断されてから毎年検査をしているので、検査結果をグラフにしました。
息子の発達年齢推移です。
検査時の年齢 | 息子の発達年齢 |
2歳10か月 | 1歳3か月 |
3歳9か月 | 1歳7か月 |
4歳7か月 | 1歳9か月 |
5歳11か月 | 1歳11か月 |
6歳6か月 | 1歳11か月 |
8歳4か月 | 2歳2か月 |
9歳0か月 | 2歳3か月 |
その他の発達年齢
9歳の息子の発達年齢
言語・社会 1歳6か月
認知・適応 2歳11か月
今回9歳になっていたからなのか、【姿勢・運動】の項目の結果は出されませんでした。
発語のない息子の言語発達は、前回8歳の時の検査時に0歳11か月という状態でしたが、その頃から言葉は出ていないものの、指差しでの受け答えなどが出来るようになっていたので、言語・社会の発達年齢が1歳6ヶ月と、少し伸びていました。
DQの基準値
最重度 (DQ)20以下
重度 (DQ)21~35
中度 (DQ)36~50
軽度 (DQ)51~70
基準値を見ると息子は25なので、今回も重度の知的障害という結果です。
療育手帳
2歳に取得した手帳はB1、中度知的障害でした。
5歳の検査結果で重度判定に変わり、9歳も変わらず重度判定でした。
息子の住む地域は
A 重度
B1 中度
B2 軽度
と分類されます。
そのため療育手帳はAに分類されます。
まとめ
検査の結果は変わらず重度判定でしたが、年齢が上がるにつれて、とても落ち着いて検査に向かえるようになっていたことが大きな成長です。
以前までは、発達検査に連れていくだけで親も子もグッタリ疲れていましたが、9歳になってそれが軽減されたように感じました。
今後も実年齢に追いつくことは非常に難しいと考えますが、家族みんな息子の成長にとても喜んでいるので、息子のペースで療育や支援を進めていきたいと思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました。