息子の発達検査内容と検査の様子、結果を公開します。
これから療育手帳や愛の手帳の取得を考えている方、発達検査の詳しい内容を知りたい方の参考になればと思います。
5歳の発達検査・手帳取得の様子はこちら
Contents
新版K式発達検査とは
発達の遅れや偏りを評価するものです。
検査の結果によっては、発達障害の診断や状態を把握することが可能と言われています。
検査の内容に対して、子どもがどのように反応し応答するかを観察し、通過基準を満たすかどうかで評価するようになっています。
また
- 言語・社会
- 認知・適応
- 姿勢・運動
の3つから、発達指数と発達年齢を算出します。
発達検査の内容
内容は2,3,4,5歳の発達検査と同じ新版K式発達検査2001です。
6歳の発達検査は息子が6歳6か月の時に受けました。
児童発達支援センターで心理士による検査
息子は、母親の私と検査員、園長の4人で個室に入ります。
そこで普段の様子などの聞き取りを行い、母親同席で一緒に検査を行いました。
検査の内容
向かい合わせに座り、検査員の指示を聞きながら検査を進めます。
検査の内容を紹介
息子が出来たものに◯、出来なかったものは✕で表示しています。
言語・社会
〇 名前を呼んで返事ができるか
× 絵を見てワンワンどれ?などの指差しが出来るか
× 目はどこ?耳は?などの質問に答えられるか
〇 ちょうだい、バイバイなどに応じるか
〇 指を指した方に目を向けるか
認知・適応
〇 型はめのパズルができるか
〇 積み木を上に8個積み上げられた
〇 大きさの違いが分かるか
〇 鉛筆を使って、○や×を描けるか
〇 折り紙を使って真似して折れるか
〇 図形のマッチングができるか
姿勢・運動
〇 両足でジャンプが出来るか
× 階段など2段の高さから飛び降りられるか
〇 何も掴まらずに階段を登れるか
× ケンケンが出来るか
検査時間は乳幼児では10~15分
10歳以上の場合には1時間程度必要となります。
その場でできなかった項目は、保護者からの普段の聞き取りを行う場合があります。
検査中の様子
7か月前の検査に比べできるものが増えてきましたが、前回同様、検査よりも検査用の珍しい道具で遊びたがり、検査に意識を向けさせるのが大変でした。
しかしマイペースながらも一通り検査をすることができました。
発語のない息子は、指示も理解できないことが多いため2、3、4、5歳の頃同様、やり取りの必要な課題はできたものが非常に少なかったです。
木製で出来たパズルの型はめ、積み木を積む、折り紙を真似して折る、鉛筆で紙に十字や丸を書くなどは、とても上手に行っていましたが、2歳の頃から変わらず「ワンワンはどれ?」や、「目はどこ?」などの質問には全く反応なしです。
模倣(真似をする)も苦手でしたが5歳頃から、人の真似をして学ぶことが増え、6歳では家族や友だち、先生の真似が出来るようになってきました。
両足跳びは得意そうに跳んでいましたが、片足跳びはまだ難しいようです。
毎回検査は、指示の意味を理解するのが難しかったり、他の物に興味がすぐに切り替わってしまうので、しっかり検査をするのが難しい状況です。
また飽きてくると、部屋から出ようとします。
検査結果
検査の結果は、主治医に記録してもらうため、検査結果報告書をコピーしてもらい、残しています。
新版K式発達検査の結果
発達指数 29
発達年齢 1歳11か月
発達指数(DQ)の基準が100なので、29という数字が発達年齢1歳11か月という結果を出しています。
息子はこの時、6歳6か月なので4年7か月発達が遅れているという事です。
健常児の平均が発達指数(DQ)100と言われています。
これまでの発達の推移
自閉症と診断されてから毎年検査をしているので、検査結果をグラフにしました。
息子の発達年齢推移です。
検査年齢 | 発達年齢 |
2歳10か月 | 1歳3か月 |
3歳9か月 | 1歳7か月 |
4歳7か月 | 1歳9か月 |
5歳11か月 | 1歳11か月 |
6歳6か月 | 1歳11か月 |
年齢との差がまた大きく開いているのがよく分かります。
5歳の発達検査から発達年齢が伸びていないのは驚きです。
その他の発達年齢
6歳6か月息子の発達年齢
言語・社会 0歳11か月
認知・適応 2歳3か月
姿勢・運動 3歳1か月
殆ど発語のない息子の言語発達は6歳になっても1歳に満たない状態だったので、言語・社会の発達年齢が非常に低かったです。
DQの基準値
最重度 (DQ)20以下
重度 (DQ)21~35
中度 (DQ)36~50
軽度 (DQ)51~70
基準値を見ると息子は29なので6歳6か月の時点で重度の知的障害。
療育手帳
2歳に取得した手帳はB1、中度知的障害でした。
5歳の検査結果で重度判定に変わり、6歳も変わらず重度です。
息子の住む地域は
A 重度
B1 中度
B2 軽度
と分類されます。
そのため療育手帳はAになります。
6歳の頃の様子はこちら
6歳の発達検査を受けたまとめ
5歳で受けた発達検査から7か月経っていましたが、発達年齢は5歳と6歳の検査結果が全く同じで、総合的な年齢が1歳11か月。
そのため、実年齢との差がまた開きました。
しかしこれはあくまでも数値で見た結果なので、小さな成長は普段現れています。
発達専門医も、発達検査の結果に反映さない成長部分はあると話していました。
毎日一緒に暮らしていると成長の速度がよく分かります。
重度知的障害の息子の発達スピードは、親が想像していた以上に本当にゆっくりで、今後も実年齢に追いつくのは非常に難しいと思っています。
ですが健常児に追いつくために療育や支援を行うのではなく、息子が生きやすい未来をつくるために、今のうちからできることを、ゆっくり慌てず行っていきたいと思います。
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発達相談と新版K式発達検査
最後までお読みいただきありがとうございました。