年間10回ディズニーへ行く家族が、
妊娠中や高齢の方と一緒に、また障害児を連れていてもディズニーリゾートを楽しめる方法を紹介します。
一緒に行くのは大変だから…と諦めていた方の参考になれば幸いです。
Contents
ディズニーリゾートへ行く頻度
私たち家族は、関西から500kmかけて車で千葉県まで行きます。
毎年3,4回関東へ行きますが、1回の旅行に3日続けてパークで遊ぶ事もあるので、年間約10回ディズニーリゾートへ遊びに行っています。
重度知的障害自閉症の子を連れていたら大変で楽しめないのでは?
と思われますが、ディズニーリゾートの素晴らしいサービスのおかげで、毎回とても楽しめています。
インフォメーションブックを活用!
インフォメーションブックとは、障害のある方、妊娠中の方、高齢の方などがディズニーのパーク内を効率よく楽しめるように作られたガイドブックです。
- インフォメーション施設の案内
- 車椅子、ベビーカーの貸出し場所
- 多機能トイレの場所と設備内容
- エレベーターの場所
- 聴覚・視覚障害者の為のサービス
- アレルギー対応のレストラン表
- アトラクションの乗降時の高さの写真
インフォメーションブックを見れば、パークを楽しむ際の便利な施設やサービスの情報が確認できるので、あらかじめ目を通したり、印刷しておくと便利です。
とても詳しく写真付きで載っているので、初めての方でも不安なく楽しめる工夫がされています。
こちらからダウンロードできますよ。
待ち時間負担軽減サービス
ディスアビリティアクセスサービス
このサービスは、列に並ぶことが困難な障害者手帳等を持った方が利用できます。
対象者
身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)、被爆者健康手帳、戦場傷病者手帳、障害福祉サービス受給者証
サービス内容
長時間列に並ぶことが難しい場合、一緒に来たグループ全員が待ち時間を列とは別の場所で待機することができるサービスです。
利用方法
アトラクションやキャラクターに合えるグリーティングの施設、インフォメーションなどで、キャスト(従業員)に、ディスアビリティアクセスサービスを利用したいと伝えると、登録を行ってくれます。
その際、上記の手帳と全員のパークチケットを提示して、手帳を持っている方の写真撮影をします。
登録後は、利用したい施設で緊急時の案内や注意事項を聞き、待機時間を伝えられます。
待機時間中は、グループ全員で別の場所で過ごします。
待機時間が終了したら、また施設に戻りアトラクションなどを楽しむことができます。
合流サービス
その他に手帳を持っていない、妊娠中の方、車椅子を利用している方や高齢の方などは、この合流サービスが利用できます。
こちらはディスアビリティアクセスサービスとは違い、対象の方のみ列とは違う場所で待機することができるのもので、他のグループの方は列に並ぶ必要があります。
私たちが利用している嬉しいサービス6つ
上記も含め、知的障害のある息子がいる我が家が、実際に利用しているディズニーリゾートの便利なサービスを紹介します。
ディスアビリティアクセスサービス
重度知的障害自閉症の息子は待つことが非常に困難なので、とても助かるサービスです。
アトラクションの待ち時間と同じ時間を、別の場所で待機できるので、人の集まらない静かな所で過ごして少し休憩をします。
息子の身体の負担にならないので、一日笑顔で過ごすことができます。
車椅子駐車場
息子は8歳ですが、長時間歩くことができません。
そのため車椅子を利用しています。
車椅子の駐車エリアがあるのでそちらを利用し、広いスペースで乗り降りしています。
車椅子専用駐車場を利用したい場合は、パーキング入り口の料金所で「車椅子で利用します」と伝えると、専用エリアへ案内してもらうことができます。
ベビーカーや車椅子のレンタル
以前ディズニーリゾート内のレンタルを利用していましたが、返却が面倒になり車椅子を購入しました。
ベビーカーは1000円、車椅子は500円で一日レンタルできます。
ベビーカーを車椅子代わりに使う場合は、「車椅子として利用しています」というタグをインフォメーションなどで付けてもらえて、パーク内で車椅子同様に対応してもらうことができます。
レンタルの車椅子は、子ども用もありますよ。
多機能トイレ
まだおむつを着用している息子のトイレは、多機能トイレを利用しています。
ここには大きなベッドもあり、個室が広くパパ・ママどちらでも利用ができるので助かっています。
もちろんベビーカーや車椅子のまま入ることができる広さです。
お弁当の持ち込み
ディズニーリゾートは基本的に飲食物の持ち込みが禁止されています。
しかし、アレルギーや障害を理由に特定の物しか食べられない方は、入口ゲートで相談すれば持ち込むことができる場合があります。
息子は極度の偏食で、パーク内のポップコーンしか食べられない時期は、使い捨てのパックにおにぎりを詰めて、持ち込み許可をもらいました。
きちんと理由を説明すると親切に対応してもらえますし、家族と一緒にレストランで食べることもできました。
ちなみに、いくつかのレストランでは、白いご飯やうどんのみの注文ができるところもあります。
パークチケットの障害者割引
障害者手帳を持つ方とその介助者1名が、割引価格でパークチケットを購入できます。
実施している期間が変更になる場合がありますので、購入前にご確認ください。
まとめ
これらの内容は、本当に助けを必要とされている方につくられたサービスです。
過去に一部の人による悪用やマナー違反、ルール違反などで制度は日々変わっていますが、障害児を持つ親としては本当に助かるものばかり。
こちら側もきちんとルールを守り、助けてもらっているという気持ちは忘れずに持っておくべきだと思っています。
5年前に初めて息子をディズニーリゾートへ連れて行ったあの日、多くのキャスト(従業員)さんに助けてもらい、楽しめるお手伝いをしてもらった事が嬉しく、その日から我が家はディズニーの虜になりました。
障害という段差や壁を感じさせない、気持ちをフラットにさせてくれるディズニーの世界。
多くの障害ある子どもたちとその家族に、ぜひこの喜びを知ってもらえたら嬉しいです。
介助用車椅子
息子が使っている軽量でコンパクトな車イスです。
子ども用バギーと違ってハンドルの位置が高くて介助者が押しやすく、小回りが利くのが車椅子の利点です。
介助用なのでタイヤが小さく手を巻き込む心配が少ないのでおすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました。