自閉症スペクトラムの診断を受けてからたくさんの本を読み、障害児と関わる保育士さんと情報共有してきました。
その経験から、障害児子育て中の我が家で気を付けていることを7つ紹介します。
Contents
行動がわがままではない事を意識する
健常者である家族の生活に、息子に無理に合わせてもらうのではなく、息子の特性に家族が寄り添い、行動を理解するようにしています。
例えば
騒がしい声や赤ちゃんの泣き声が聞こえるお店での外食は、感覚過敏のある自閉症の息子にとって辛いものです。
そのため、みんなが食べたいものをテイクアウトして、家でパーティのようにして楽しんだりしています。
自閉症スペクトラムとこだわり行動への対処法
専門用語などの難しい言葉はなく、自閉症の「こだわり」に特化して書かれた本です。
具体的に分かりやすい本ですが、文字は多めです。
視覚的にコミュニケーションをとる
- 絵カード
- 手話
- マカトン
- スケジュール表
息子がわかる方法を使って、伝わる喜びを家族みんなで感じられるようにしています。
言葉での指示は短く簡単に
「靴をはいて」
「タオルで手を拭いて」
など。
かわいいイラストで使いやすい絵カード
学校などでよく使われる絵カードよりも、イラストがとってもかわいい本です。
出来る限り時間に余裕をもつ
時間感覚の難しい息子にとって「急いで!」「早くして!」という言葉は理解できませんし、この言葉かけの効果は全く見られません。
このような対応は結果的に、予定の時間に間に合わなかったり、急かすことで親も子もイライラしてしまいます。
生活のなかで
- バス発車の時間
- 学校へ行く時間
- 病院の予約時間
- 待ち合わせの時間
間に合わないと困るものはたくさんあります。
朝、いつもより数分早く起きるなど、忙しい朝でも可能な限り時間を作り、急かしたりイライラしなくて済む方法をとります。
そして余裕を持って行動したのに、また出来なかった事は何度でも改善していきます。
例えば
「今日、歩くのが遅くて通学バスに乗り遅れたから、明日はさらに10分早く家をでよう」など、翌日の目標を日々更新し設定していきます。
小学二年生になり、タイマーを使うとスムーズに行動できるようになってきたので、毎朝使うようにしました。
音が鳴ると「出発!」という風に使います。
失敗は失敗のもと
定型発達の子の多くは、失敗を繰り返し成功へと繋がる事が多いですが、自閉症スペクトラムの子は、一度失敗や恐怖を感じるとトラウマとなり、二度とできなくなってしまうことがあります。
その為、事前に繰り返し練習を行って未然に失敗を防ぎます。
支援学校でも、どんなことも予行練習(事前学習)を行ったりします。
お医者さんごっこのグッズは病院受診前の練習にもおすすめです。
人とのかかわりを増やす
発達に遅れを感じた頃から、人と関わる時間を増やしました。
たくさんの人に息子と関わってもらい、同じ歳の子と共に過ごす。
実はこれ、一緒に遊べていなくてもとても良い影響を受けているようです。
発達支援センターに入園し、初めてお友だちと目を合わせてニコニコ笑っていた姿は、今でも忘れません。
感覚過敏の理解
そもそも感じ方が私たちとは違うということを常に念頭に置き
- 「ミキサーの音が苦手なんだね」
- 「カレーのドロドロが嫌なんだね」
- 「お!これは大丈夫なんだ!」
と、探りながら息子の苦手エリアを模索していきます。
息子の苦手を知り、できるだけ排除すれば、快適に暮らせると考えています。
聴覚過敏用イヤマフ
どんなことも無理なく克服
恐怖を与えるだけなので、絶対に無理強いはしません。
自閉症の子の多くは、慣れればできる、頑張れば大丈夫という精神は通用しないので、
食べ物であれば
「これ食べてみる?」
と提案しながら少しずつチャレンジしていきます。
克服できたらラッキー!くらいの気持ちで進めるようにしています。
まとめ
できないことをどれだけ頑張っても、難しいことはたくさんあります。
でも、周りの理解や配慮で発達が促せたり、子ども自身が生きやすくなりますね。
辛いことは排除し、心地良いものに変換することはわがままではないんです。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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