【息子の癇癪と本気で向き合った一年】劇的に変化した日常生活

せいくん

子育て中の心にそっと寄り添うブログ。 発達障害をもっと分かりやすく紹介。 せいくんは小学3年生、特別支援学校に通う三兄弟末っ子。 重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症。(ASD) 発語なし、偏食、感覚過敏。 小さな身体で一生懸命生きています。ちょっとイケメン。 障害児の生活や支援学校、効果のあった療育グッズを紹介。

癇癪と向き合う

癇癪(かんしゃく)とは、声を荒げて泣いたり、激しく奇声を出したり、暴れて手がつけられないなどの興奮や混乱状態をいいます。


怒りのコントロールや解消がうまくいかないと、感情の表現方法が癇癪として表れますが、

よくある行動として

  • 床に寝そべって泣きわめく
  • 物を投げる
  • 自傷行為をする
  • 周りの人を殴るなどの他害

などがありますが、癇癪は声をかけてもなだめても、一旦起きてしまうと全く手が付けられなくなってしまいます。



息子も7歳の頃に一番癇癪が酷く、毎日のように一日中泣きわめき、気が付くと3カ月以上続いていました。


癇癪が酷すぎて、睡眠障害も起きています。


この頃は、どうにかして息子を落ち着かせよう、泣き止ませようとばかり考えていて、原因も分からず毎日息子とがむしゃらに向き合い、ただ一日が終わるのを耐えていたように思います。



私の精神状態が限界に来た時、ふと「このままではだめだ」と思ったのです。


障害を持った息子と、一生一緒に生きていくと決めた自分、こんなに辛くて大変な子育てはしたくないと。

まずは自分が変わらなきゃいけない、そう思いました。




癇癪を起こす原因と対処法

癇癪が起きる原因は

  • 言葉で気持ちを上手く表現できない
  • 怒りの扱い方が分からない

がほとんどです。


誰かに分かってもらいたいという気持ちが詰まった、癇癪という表現。

それに向き合った、初期段階の対処法を紹介します。


見守るけど無視はしない

癇癪が起きてしまったら、危険が無いように見守ります。

ここで放置する方が良いと言われることもありますが、無視したり突き放すことはしません。

「すぐ怒るならもう知らない!」

「泣くならもう〇〇してあげない」

などと言ってしまいそうになりますが、本当に火に油を注いでしまうことになります。


そして癇癪は繰り返され、子ども自身が、怒りの感情と向き合う適切な方法から遠ざかってしまいます



少し落ち着くまで、私は離れたところで見守り

「どうしたの?」

「嫌だったんだね」と

小さな声で何度も独り言のように話していました。




癇癪が起きない環境をつくる

癇癪が起きないような環境を整えたり、事前に回避することは大切ですが、もちろん上手くいかないことの方が多くあります。

でも、10回起きる可能性があった癇癪が、事前の手立てで7回に減らせたら、ほんのちょっとだけ負担は減るような気がします。



繰り返す癇癪の中で

  • 子どものイライラする原因を把握する
  • 以前癇癪が起きた時と同じ場面にならないようにする
  • 言葉のかけ方に慎重になる
  • 癇癪が起きるかもと思ったら渡せるアイテムを用意する
  • 原因になった物やおもちゃを排除する


様々な方法で事前回避してきました。



自分でコントロールする訓練

癇癪を起こす子は、その怒りのエネルギーをどのように向ければ良いのかが分かりません。

これが安全で適切な方向へ向けられると、本人も周囲も楽になると私は感じました。



怒りという感情があることは悪いことではありません。

大人でもイライラすることはあります。



私は息子に

イライラしない方法や、癇癪を起こさない方法を教えるのではなく、

イライラしたり泣きたくなったら少しでも息子が楽になれる場所や物を使う方法を教えることにしました。



これは息子だけでなく、周りにいる人にとっても良い影響があり、今後 人との関係を築いていくために必要だと感じたからです。

健全な大人は疲れたなと感じたら、安易に人や物に怒りをぶつけるのではなく、甘いものを食べたり、お酒を飲んだり、カラオケで大声で歌ったり、温泉で一息ついたりしますよね。


息子にもそういった方法を身に付けてもらいたいと思いました。


息子が落ち着ける方法

手探りしながらも、息子の落ち着ける方法を、約半年以上かけていくつか見つけることができました。


ぬいぐるみを渡す

ちょっと疲れているかな…イライラしているなと感じたらぬいぐるみを息子の傍にそっと置きます。


次第にぬいぐるみは、息子の安定剤になっていきました。



毛布やタオルケットを被せる

リビングにはいつでも被れる毛布やタオルケットを置いています。

息子が自分ですぐに使えるようにするためです。



狭いところを提案する

毛布同様、覆われた空間を好む息子に、狭いところに入る方法を提案しました。

私が実際に入って見本を見せると、息子は「ここに入ると落ち着く!」と感じたようです。

以降、ちょっと疲れた時やリラックスしたい時は、自分で入るようになりました。



好きな場所を見つける

好きな人、落ち着ける場所を自分で見つけていく息子。

心臓の鼓動が穏やかになっていく感覚を味わえる場所や人を、本能のままに感じているようです。



自分で落ち着けるポーズを身に付けた

少し不安になるとやるのがこのポーズ。

手を頭や口に当てると不安が紛れるようで、聴覚過敏が酷い時にも、よくこのポーズをしています。


親にとっても訓練

恥ずかしながら、私は息子と一緒になってイライラしていたことが何度もあります。


しかし子どもの癇癪に大人の怒りで向き合ったところで、何の解決にもならず、息子の癇癪は悪化し長引くだけでした。



ここは、私の大人としての技量が試されていると感じ、書籍などから独学でアンガーマネジメントを学び、自分自身の感情のコントロールができるような訓練も行いました。




また息子への言葉のかけ方、きょうだい児へのフォローなど、試行錯誤の毎日ですが、1年経った頃には驚くほどの変化がありました。


今、息子が癇癪を起こすことは3カ月に1回程度。


大きな変化は

息子自身が、疲れたな・イライラするなと感じたら、自分で落ち着ける場所やアイテムを使えるようになったこと、怒りの感情の表現方法が危険の伴わない良い方法に変わったこと。

そして何より、私自身も少しばかり成長できたことです。



結果はすぐに出ず、非常に根気が必要でしたが、

息子の泣きわめいていた時間が、笑っている時間に変えられるようになったことは大きな喜びです。



弟が調子悪そう…と感じると、

「せいくん、仲間がいるから大丈夫だよ」と言って

長男と長女が、たくさんのぬいぐるみを用意して並べてくれることもあります。





自分を変えたいと思った時に読んでいた本


子どもへの見かたが変わる、親のための本。


人や子どもとのかかわりに関して気持ちが軽くなり、親として人として、心を改められる本。


保育者向けだけど、子どもと関わる人に向けた、アンガーマネジメント(怒りの扱い方)が学べる本。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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