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家庭での性教育の大切さ
性教育と聞くと、デリケートなことだから難しいと感じる方は多いのですが、
本来はひとりひとりが大切な存在だということを学ぶことです。
日本の性教育は他国に比べとても遅れているようで、学校で学べる内容は非常に範囲が狭いものとなっています。
そのため、家庭で小さいころから行っておくと、発達段階に応じた対応や知識をしっかりと身に着けていくことができます。
家庭で教えると言っても
- どう説明すれば良いのか分からない
- どこまで説明すれば良いんだろう
- いつから教えればいいのかな
- なんだか恥ずかしい…
このように思っている親はとても多く、私もその一人でした。
しかし、安易に
- 学校で教えてくれるから
- まだ子どもには早い
- 自然に分かること
このように思っていたら、危険だということが分かる本をいくつかご紹介します。
昔は平気で行われていた友だちへの ”かんちょう” や ”スカートめくり”
自分の身を守るため、また知らないうちに相手を傷つけてしまわないために、性教育は必要なことだと感じています。
子どもが、公共の場で「おしり!うんち!」と大きな声でいってしまう時の対応も、性教育の一つになるそうです。
幼児期からおすすめの絵本
だいじ だいじ どーこだ?
- じぶんの体は全部大事、パンツでかくれるところや胸や口は特別に大事。
- 知ってる人でも知らない人でも、勝手にジロジロ見たり触ったりしてはいけない。
- 理由があって触るときは、「さわっていいかな?」とちゃんと聞かれる。
- 人の大事なところは触らない。自分でも、人の前では触らない。
- 勝手に触ろうとされたときはどうしたら良い?
子どもへの性暴力の加害や被害を防ぐためにも「プライベートパーツ」を理解することが重要だと説明された絵本です。
子どもに対する性犯罪は、子供自身は悪くないのに「起きたのは自分のせい」だと思ってしまう…など、大人でも知らないことが学べる絵本です。
うみとりくのからだのはなし
- 自分の体に誰がどんなふうに触れるかは、自分で決められること。
- 相手の体に触れるときは、同意が必要なこと。
- 触るのも見るのも自分だけの、とくべつ大事な場所。
- プライベートパーツを触られそうになったら? 触られてしまったら?
双子のうみとりくは、そっくりだけど、全然ちがう。
りくはおかあさんになでられるのが好きだけど、うみはなでられるのが苦手。
そんな2人といっしょに、みんながそれぞれの体を大切にするためには、どうしたら良いのか考える絵本です。
小学校低学年からおすすめの本
おとなになるっていうこと
サッカーの合宿にいくお姉ちゃん。お母さんが持たせた「せいりようひん」ってなんだろう?
弟のぼくの疑問、おねえちゃんの悩み、おかあさんのお話。
みんなそれぞれのからだの違い、性をめぐる変化と多様性を考える絵本です。
あかちゃんはどこからくるの?
子どもが自ら読みたくて出してくる本と言われている人気の本です。
赤ちゃんがどこから生まれるか命の不思議が学べます。
子どもにどう伝えればいいかだけでなくて、性について質問された時に、親がどんなふうに受け答えするのが良いのかも表現されていて、分かりやすく読みやすい内容になっています。
小学校高学年以降
おうち性教育はじます
親子で絶対に読んでもらいたいおすすめ本です!
大人が正しい知識を持った上で、子どもに伝えやすい言葉で教えていく大切さがわかりました。
我が家にも一冊置いていますが、親が読むことで性の知識について自信がつきます。
そして、子どもが包み隠さずに丁寧に書かれたこの本を読むことで、子どもの性教育に対しての意識が高まったり、自己肯定感が上がります。
マンガで読みやすい内容になっていておすすめです。
からだこころ研究所
「いつから教えはじめればいいの? 」「なにから教えたらいいの? 」と悩んでいる大人のみなさんへ……
産婦人科医サッコ先生による「大人の方へ」のお手紙が掲載されています。
小学生のうちから知っておくべき性の知識がとてもわかりやすく、クイズ形式になっていたり、子ども達が自分で学べる工夫がされているのがおすすめポイント。
子どもが自分自身でからだのことに興味をもち、学ぶという姿勢はとても大切だということが分かります。
まとめ
性教育は大人にとっても難しく感じてしまいます。
でも、今はどのように子どもに伝えれば良いのか、大人が学べる本がたくさんあります。
本や絵本を手に取ったら、まずは親が一度読んでみてください。
性教育について考え方が変わったり、とても興味深く読めることと思います。
小さいうちから始めることは、子どもにとっても先入観なく理解しやすくなります。
目標は、世の中にあふれる間違った情報を、親のいないところでも自分で判断できるようになることだと思っています。
相手が家族であっても、自分の体は自分のもの。
嫌な時は嫌だと言っていいし、逃げていい。
嫌な思いをしたら、信頼できる人に相談できるような人になって欲しい。
これは、健常児であっても、障害児であっても言えることです。
体のことで、犯罪やいじめに巻き込まれたり、そう発展しない教育が必要なのではないでしょうか。
その子の発達に合わせて、教える内容をすすめられると良いですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。