子どもが中学生になるまで日常的に行ってきた、子どもが自発的に行動するようになる我が家の声掛けを紹介します。
~しなさいという言葉は使わないようにしています。
Contents
子どもがなかなか動かない
- 「早く片付けなさい」
- 「早くお風呂に入りなさい」
- 「宿題やりなさい」
何度言ってもなかなか動かない子ども。
言ってる親も、言われている子どもも、お互いイライラしてきますよね。
言葉かけは、子どもに受け取ってもらわなければ成立しません。
時々、公共の場で
「走っちゃダメ!」と親に叱られた子どもが、またその5分後に走っているなんて光景、見たことありませんか?
その場だけの言葉掛けではなく、
将来の自立を見据えた、自発的に子どもが行動するようになる言葉かけを、私は意識しています。
我が家の3人の子どもたちは、~しなさいと言わなくても、今では自ら行動してくれています。
今回は、そのために行ってきた、我が家の声掛けを紹介します。
自ら動く子どもは、元々そういう性格や個性だから…ではないんです。
自ら行動するようになる言葉かけ
我が家では、自分で決めたから動こう!と子ども自身が思える声掛けを意識しています。
「毎日優しく声掛けするなんて、そんな時間ない・・」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、声掛けを意識する方が、圧倒的に行動を起こすまでにかかる時間が減り、親も子もお互いイライラせずに済んでいます。
朝起きる時
「早く起きなさい」
- 熱々のパンが焼けたよ
- 今ならヨーグルトの味が選べます!
- あと1分でこちょこちょ怪獣が布団に侵入します!
朝から怒るとお互い嫌な気分になります。
時間が限られている朝ですが、毎日の声掛けを意識すると
「朝無理に起こされない」=「自分で起きなきゃ」というルールが出来上がり、今では11歳と13歳の子どもたちは、小学校に入学した頃から、私が起こさなくても起きられるようになりました。
おはようございます!
— *イケメン自閉症せいくん*ブログ更新中* (@seikunnoouchi) April 5, 2022
子どもたちは春休みだから寝坊しても大丈夫だと思っているようなので
「あらぁ、朝食のパンが焼けてしまったわ♡」と言って、先にトーストを焼いてしまうシステムを、この2週間導入しました。すると「大変!パンが冷めちゃう!」とすぐに起きてきます。生活リズムバッチリです。
朝の着替え
「早く着替えなさい」
- 着る洋服は決まった?
- ママお洗濯したいんだけど、そろそろ着替えられる?
- あと何分で着替えるか決めようか
子どもたちに「そろそろ着替える?」と聞くと「まだいいです」と返ってくることがあるので、「了解!!」と返すと子どもたちは笑ってくれます。
一度気持ちを受け止めてもらった子どもは、その後の着替えまでの行動が早くなりました。
宿題
「宿題しなさい」「ちゃんと宿題やったの?」
- 一緒に宿題やる?
- 難しいところあるなら手伝おうか?
- 今日は何時に始めるか、計画を立ててみようか
一人でやらなければならない…しんどい…と思っている宿題を、親が寄り添いサポートしてくれると分かると、やる気が起きる場合が多いです。
小学校高学年になる頃には、何の声掛けもなく自ら宿題を始めるようになりました。
夕飯前
「早く片付けなさい」
- あと何分でゲーム終わりそう?
- 今なら熱々で食べられるんだけどいかが?
- 美味しいご飯が出来たから、お皿並べられるスペース空けてくれる?
今子どもが行っていることを「ご飯の時間だから」と無理にやめさせるのではなく、事前に「あと◯分でご飯だからね」と声を掛けておきます。
片付けや切り替えが難しそうなら、一人でさせるのではなく「何か手伝おうか?」と声を掛けるだけで、小学生になる頃には一人で片付け、夕飯前の切り替えが早くなりました。
お風呂
「早くお風呂に入りなさい」
- 本日、銭湯の営業は20時までです!
- お風呂空いたよ!あと何分で入る?
- さっきお風呂大混雑だったけど、今人が少なくて空いてるからおすすめだよ
夜の時間って、子どもにとってやりたいゲームや観たいテレビ番組があったりしますよね。
その気持ちも尊重しながら、自分で時間を決めてもらったり、入りたい気持ちにさせる声掛けをしています。
「今日は滝の湯でーす」とお風呂に名前を付けることも、子どもたちは喜んでくれました。
命令口調はやめる
ダラダラしている子どもを見ると、つい
「~しなさい!」
「早くしなさい!」
と言いたくなりますが、そう言われた子どもは、知らぬ間に一気にやる気を無くしています。
大人でも
- 「早く夕飯作りなさい」
- 「掃除は終わったの?」
- 「また散らかってる」
と言われると、イライラしてやる気を無くしますよね。
~しなさいと命令口調で言っている時点で、
【子どもは大人の言うことを聞かせなければいけない】という、親子間で上下関係を作ってしまい、子どもを下手に思っている証拠です。
「そんなことしてたら子どもになめられるんじゃないの?」と考える方もいますが、”なめられてはいけない”という制圧する考えが、子どもは益々自ら行動しなくなってしまいます。
大人でも、子どもでも、歳や身体の大きさは違えど、同じ人間です。
子ども自身も大人と同じように、一人の人間として、大切に扱って欲しいと感じています。
「~しなさい」を「どうする?」という質問に変えるだけで、
- 大人は自分の気持ちを尊重してくれている
- やらされている感が無い
- 自分で決めたからやろう
と子どもは思うことができます。
まとめ
子どもが自発的にやろうと思えるためには、大人が「良い質問を投げること」が大切だと思っています。
質問され「あと10分で着替える!」と子どもが自ら決めたことは、「早く着替えなさい!」という言葉かけよりも、ずっと気持ち良く、行動が早くなります。
どんな言葉かけも、子どもは親の所有物ではないと意識すれば、命令口調は避けられ、子どもを一人の人間として尊重した言葉掛けができると思います。
「子どもを子供扱いせず人は対等」
— *イケメン自閉症せいくん*ブログ更新中* (@seikunnoouchi) April 18, 2022
という言葉がある。これは大人と同じように子どもを扱うという訳でも、甘やかし好き勝手させるという意味でもない。同じ人間として人間扱いするということ。大人が全て正しいと思わないということ。つまり自分と同じひとりの人間として真摯に向き合うということ。
子どもは、決して大人の言いなりになるような存在ではないのです。
自分と対等の人格を持った人間として尊重して接することが、小学生・中学生になった時に、親子の信頼関係の構築や、自立へと繋がっていると感じます。
魔法の言葉かけ
最後までお読みいただきありがとうございました。