きょうだい児とは、病気 や 障害 を抱える兄弟姉妹を持つ子どものこと。
親の関心が自分以外の手のかかるきょうだいに集中しがちで、孤独感を感じやすいと言われています。
そんなきょうだい児に、病気や障害のあるきょうだいの事を知ってもらったり、親がきょうだい児の気持ちを知ることで、家族みんなが幸せになれる、そんな絵本を紹介します。
Contents
きょうだい児に絵本で障害を知ってもらう方法
障害のある兄弟姉妹のことを、健常児であるきょうだい児に説明するのは難しいことです。
難しい言葉を使って話しても、伝わりにくいことがあります。
兄弟にどういった障害があるのかを説明するのではなく、障害ある人がどんな気持ちなのかな・どんなことを考えているのかなと気持ちに寄り添えるような絵本を紹介します。
私の子どもたちにも、重度知的障害自閉症の息子の気持ちや、考えていることを知ってもらうために、いくつか絵本を読み聞かせました。
そこから少しずつ、理解が生まれてくると思っています。
きょうだい児に読んであげたい絵本
きょうだい児におすすめの絵本です。
すずちゃんののうみそ
自閉症のすずちゃんの脳みその中ってどうなっているの?どうして変わった動きをしているの?
すずちゃんの考えていることや、行動の理由が描かれた絵本。
たくさんある障害児の絵本の中でも、特におすすめの絵本です。
小さな子が読んでも分かりやすい内容で、私の子どもたちにも初めて読み聞かせた、障害児テーマの絵本です。
どんなかんじかなぁ
目の見えないお友だちの世界ってどんなかんじかなぁ。耳の聞こえないのってどんなかんじかなぁ。
一緒に考え気持ちに寄り添う絵本。
目をつむってみたり、耳をふさいでみたり、少しでもその人の気持ちを考えてみる。
絵のタッチも優しく、親子で読める素敵な絵本です。
親にも読んでもらいたい絵本
きょうだい児の傍にいる親や、おじいちゃん・おばあちゃんにもおすすめしたい本です。
みんなとおなじくできないよ
きょうだい児としての経験から描かれた絵本です。
弟が好き。でも親は弟ばかり構っているように思う。でも弟の「みんなとおなじにできないよ」という心の苦しみを知り、「弟のことをもっとわかりたい」と行動するお兄ちゃんのお話。
みんなが助け合う事、理解することが学べると同時に、その兄弟がどれほど寂しく複雑な気持ちでいるかが伝わってくる感動の絵本です。
家族みんなで読みました。非常にぐっとくるものがあり、涙が出ます。
おこだでませんように
ぼくはまいにち怒られる、どうしたら怒られないんだろうか、悪い子なんだろうかと心のなかで葛藤する男の子のお話。
子どもについきつく叱ってしまったことを思い出し、涙してしまいます。
子どもの気持ちを分かっているような気でいたことに気づかされる一冊。
読み終わった頃には、子どもを思わず抱きしめてしまいます。
まとめ
素敵な絵本ばかりで、親もつい涙してしまうものもあります。
障害を言葉で説明できなくても、絵本で知ることができれば素敵だな、と思えるものばかりでした。
いくつか読み聴かせているうちに、きょうだい児である私の娘は、
障害のある子のことをもっと知りたいと思うようになり、絵本や本を自ら学校で借りてきて読むようになりました。
「弟の気持ちがすごく分かってきたよ」
と娘に言われた時は、とても嬉しかったです。
障害児の子育ては大変ですが、きょうだい児の心のフォローにも、もっと目を向けていきたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。