息子の発達検査内容と検査の様子、結果を公開します。
これから療育手帳や愛の手帳の取得を考えている方、発達検査の詳しい内容を知りたい方の参考になればと思います。
4歳の発達検査・手帳取得の様子はこちら
Contents
新版K式発達検査とは
発達の遅れや偏りを評価するものです。
検査の結果によっては、発達障害の診断や状態を把握することが可能と言われています。
検査の内容に対して、子どもがどのように反応し応答するかを観察し、通過基準を満たすかどうかで評価するようになっています。
また
- 言語・社会
- 認知・適応
- 姿勢・運動
の3つから、発達指数と発達年齢を算出します。
発達検査の内容
内容は2,3,4歳の発達検査と同じ新版K式発達検査2001です。
5歳の発達検査は息子が5歳11か月の時に受けました。
子ども家庭センターにて検査
息子は、母親の私と検査員、3人で個室に入ります。
そこで普段の様子などの聞き取りを行い母親同席で一緒に検査を行いました。
検査の内容
向かい合わせに座り、検査員の指示を聞きながら検査を進めます。
検査の一部を紹介
息子が出来たものに◯、出来なかったものは✕で表示しています。
言語・社会
〇 名前を呼んで返事ができるか
× 絵を見てワンワンどれ?などの指差しが出来るか
× 目はどこ?耳は?などの質問に答えられるか
× ちょうだい、バイバイなどに応じるか
〇 指を指した方に目を向けるか
認知・適応
〇 型はめのパズルができるか
〇 積み木を上に8個積み上げられた
〇 大きさの違いが分かるか
〇 鉛筆を使って、○や×を描けるか
× 折り紙を使って真似して折れるか
〇 図形のマッチングができるか
姿勢・運動
〇 両足でジャンプが出来るか
× 階段など2段の高さから飛び降りられるか
× 何も掴まらずに階段を登れるか
× ケンケンが出来るか
検査時間は乳幼児では10~15分
10歳以上の場合には1時間程度必要となります。
その場で出来なかった項目は、保護者からの普段の聞き取りを行う場合があります。
検査中の様子
目につくものが気になると、触らずにはいられない息子。
検査よりも、検査用の珍しい道具で遊びたがり、検査に意識を向けさせるのが大変でした。
しかしマイペースながらも何とか一通り検査をすることができました。
発語のない息子は、指示も理解できないことが多かったため2,3,4歳の頃同様、やり取りの必要な課題はできたものが非常に少なかったです。
3つ並んだ逆さのコップを前に「どのコップに犬のマスコットが入っている?」などは答えられません。
木製で出来たパズルの型はめはとても上手に行っていましたが、
「ワンワンはどれ?」などの質問や、「目はどこ?」などの質問には全く反応なしです。
模倣(真似をする)も苦手ですが5歳になってから、真似をして鉛筆で紙に丸を書くことは出来るようになっていました。
両足跳びは得意そうに跳んでいましたが、片足跳びは難しいようでした。
毎回検査は、指示の意味を理解するのが難しかったり、他の物に興味がすぐに切り替わってしまうので、しっかり検査をするのが難しい状況です。
また飽きてくると、部屋から出ようとします。
検査結果
検査の結果は
主治医に記録してもらうため、検査結果報告書をコピーしてもらい、残しています。
新版K式発達検査の結果
発達指数 33
発達年齢 1歳11か月
発達指数(DQ)の基準が100なので、33という数字が発達年齢1歳11か月という結果を出しています。
息子はこの時、5歳11か月なので、4年発達が遅れているという事です。
これまでの発達の推移
自閉症と診断されてから毎年検査をしているので、検査結果をグラフにしました。
息子の発達年齢推移です。
検査年齢 | 息子の発達年齢 |
2歳10か月 | 1歳3か月 |
3歳9か月 | 1歳7か月 |
4歳7か月 | 1歳9か月 |
5歳11か月 | 1歳11か月 |
年齢との差が大きく開いているのがよく分かります。
1年で発達年齢が2か月しか伸びていないのには驚きました。
その他の発達年齢
5歳11か月息子の発達年齢
言語・社会 0歳11か月
認知・適応 2歳3か月
姿勢・運動 2歳2か月
殆ど発語のない息子の言語発達は5歳になっても1歳に満たない状態だったので、言語・社会の発達年齢が非常に低かったです。
DQの基準値
最重度 (DQ)20以下
重度 (DQ)21~35
中度 (DQ)36~50
軽度 (DQ)51~70
基準値を見ると息子は33なので、5歳11か月の時点で重度の知的障害。
療育手帳
2歳に取得した手帳はB1、中度知的障害でした。
しかし、5歳の今回の結果で重度判定に変わりました。
息子の住む地域は
A 重度
B1 中度
B2 軽度
と分類されます。
そのため療育手帳はAに更新されることになりました。
5歳の頃の様子はこちら
5歳の発達検査を受けたまとめ
4歳で受けた発達検査から1年経っていましたが、大きく成長したところは少なく、同じような検査結果になりました。
そのため、実年齢との差が大きく開き、判定は重度に。
この判定を受けた時、そうだろうなと思ったのが正直な感想です。
毎日一緒に暮らしていると成長の速度はよくわかるので、あまり大きな落胆などはありませんでした。
また重度判定で、療育手帳がAになったことで、受けられる福祉サービスは増えました。
- 特別児童扶養手当の増額
- 障害児福祉手当
などです。
重度の診断を受ける子は、初めから発達に大きな遅れが見られるわけではなく、また発達が途中で止まってしまうものでもなく、年齢が大きくなるにつれて少しずつ差が開いていくものです。
息子は、1年経っても2~3か月程度の成長しか見られないので、その差はどんどん開いていきます。
今後も実年齢に追いつくのは非常に難しいと考えます。
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発達相談と新版K式発達検査
最後までお読みいただきありがとうございました。