重度知的障害の息子。
最近は、少しずつ自分で欲しいものを選ぶということができるようになってきたので、8歳になった今年のクリスマスは、自分で食べたいものと、スイーツを選んでみました。
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知的障害児の欲しいもの
知的障害が重度となると、自分の欲しいものや要求の伝え方が非常に難しいものになります。
それは、欲しいものがないのではなく、選び方や伝え方に困難があるのです。
言葉や指差しがあまりない息子は、いつも人に
「何が欲しいのかわからない」と言われてしまいますが、8歳になってから写真などを2択で提示すると指をさして選べるようになってきました。
簡単なようで、選ぶという行為は息子にとって、とても難しいものなのです。
チキンかピザ
クリスマスは、大好きなチキンかチーズピザから決めることにしました。
どっちにする?の質問に、迷わず息子は
ケンタッキーのチキンを選びました。
写真を見てニコニコです。
ケーキかアイス
我が家はケーキをあまり好んで食べない子もいるので、ホールのケーキは買わず、
ケーキとアイスをそれぞれいくつか買ってきて食べます。
どっちが食べたい?の質問に、写真を指でツンツンと突いてチョコレートケーキをしっかり選んで伝えることができました。
欲しい!やりたい!が本当はある
考えがない、思っていることが分からないと思われがちな知的障害児ですが、
きちんと気持ちは持っています。
伝え方さえ習得すれば人に気持ちを伝えることができます。
息子には、2歳から絵カードや写真を用いた視覚支援を行っています。
伝え方を支援する。
息子にとって必要な過程のひとつです。
選ぶことができるのは生きていく上でとても大切なことで、息子は発語が無い分、人とのコミュニケーションの手段をこれからもたくさん身につけていってもらいたいです。
息子自身も思いを伝えることができ、満足できるクリスマスを過ごすことができました。
最後までお読みいただきありがとうございました。