自閉症や知的障害の子によくみられる、繰り返す変わった動き、常同行動。
それがなぜ起きるのか、やめさせた方が良いのか、常同行動の特徴と理由を分かりやすく紹介します。
Contents
常同行動とは
常同行動とは
同じ行動や動作など、一見無意味と思えるような動きにこだわり、それを何度も繰り返し続けることです。
基本的な例として
- 同じ言葉を喋り続ける
- 手をパチパチと叩き続ける
- 手をひらひらさせる
- 飛び跳ねる
- 同じ場所を行ったり来たりする
- ドアを開けたり閉めたりする
- くるくると回り続ける
- 上半身を揺らす
などがあります。
実際に息子も
- ドアの開け閉め
- うさぎ跳びをする
- 同じ場所を行き来する
- 上半身を前後に揺らす
- 回るものを回し続ける
などの行動が見られます。
これらの行動があるときはとても夢中になっていることが多く、また息子の場合、年齢が上がるにつれて常同行動が増えてきたように感じます。
常同行動の理由
いずれもこの行動に深い意味はなく、突如何かに突き動かせれるように繰り返し動き続けます。
医学的にはっきりとしたことは分かっていませんが、常同行動が現れるのは不安や緊張、ストレスがかかっているときが多いとされます。
また大人になった自閉症の方も、常同行動に対して
「自分でも分からないけどやってしまう。その行動で落ち着いたりする」と話しています。
自己刺激行動
常同行動は自己刺激行動とも呼ばれ、繰り返す動きによって刺激を受け、その感覚が快感である為、やめられないのではないかと言われています。
クセのようなものに近く、人がイライラすると貧乏ゆすりをしたり、考え込むときに腕組をする行動に似ています。
常同行動もこうしたクセのようなもので、緊張をほぐしたり、気持ちを安定させているのです。
やめさせるべき?
繰り返される行動を見ると、心配になったり恥ずかしいと思い、やめさせようとすることがありますが、無理にやめさせようとすると、パニックになったり、さらに常同行動がエスカレートしてしまうケースがあります。
危険が無ければ基本的には放っておき、不安な気持ちや心の安定を図ろうとしている行動として、見守る方が良いとされます。
まとめ
人前で常同行動が見られると、見慣れない大人は恥ずかしいと思ったり、動きが人の迷惑になると悩みます。
実際に息子も、常同行動は一日に何度も見られます。
正直、親が少し恥ずかしいなと思う行動もありますし、やめてほしいなと思うこともあります。
でも気持ちを落ち着かせるための、息子なりの行動なので、「パニックや癇癪を起さず、自分で感情のコントロールができていてすごい!」と考えるようにしています。
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