知的障害を伴う自閉スペクトラム症と診断されて、一番初めに取り組んだマカトン法。
今回はこの方法の取り組み方と始めてよかった点をお話しします。
Contents
マカトン法とは
マカトンとは、会話の困難な聴覚障害や知的障害のある人のために、米国で作られたコミュニケーション方法です。
似たものでは手話があります。
手話との大きな違いは、単語がマカトンの方が少なく、動作も簡略化されているので、身体に不自由が有る場合や知的障害がある場合でも、動作を行いやすいという特徴が有ります。
マカトンの特徴
マカトンは
- [ことば]
- [手話のような動作]
- [線画によるマーク](カード)
の3つの方法を使って行います。
手話は1語を2つ以上の動作で表す複雑な動作がありますが、マカトンは1語を1動作で表します。
知的障害や自閉症・ダウン症などの、障害を持つ人にも多く利用されており、発達がゆっくりなお子さんへの言語と文字のトレーニングとして使われていますよ。
マカトン法にチャレンジ!
息子が発達障害と診断され、3歳になってすぐの頃発語がない状態で、よく使うことば3つに絞ってチャレンジしてみました。
- ちょうだい
- おしまい
- おいしい
の3つです。
ちょうだい
練習方法は、
子どもが手を伸ばし物を欲しがっているときに、「ちょうだい」と大人が言葉をかけながら、ジェスチャーやシンボルを見せる
初めは子どもの手を取って一緒に動かして繰り返し練習します。
息子は、何度も何度も繰り返すうちに物が欲しいときにちょうだいのジェスチャーができるようになりました。
発語もなく、あまり要求もない息子が、自分の気持ちを自分の手で表現できた時は、それは涙が出るほど感動で、通っていた園の保育士さんも一緒に喜んでくれました。
保育士さんもマカトン法は、みなさんご存知のようです。
おしまい
こちらは保育施設などでもよく取り入れられているもので、繰り返し伝えていくうちに伝わるようになりました。
遊ぶ時間は「おしまい」というような感じで使います。
おいしい
こちらも食事のたびにジェスチャーを交えて続けました。
頬に手を当ておいしいと返してくれようになりました。
このマカトン法で、息子と初めて会話ができた気がしました。
また、ジェスチャーだけでなく
- ちょうだい → ちょーあい!
- おいしい → おいいー!
と声を出すまでになりました。
まとめ
一度にたくさん覚える必要はありません。
まずはよく使う動作を、3~5つくらいに絞ってチャレンジすることをオススメします。
マカトン法は難しい事はなく、ジェスチャーも小さな子どもでも真似できるものばかりです。
シンボルマークが手に入りにくいときは、絵カードで代用するのも良いと思います。
9歳になった今、息子はまだ発語はありませんが、主に手話を使っており、単語を25個程習得しているので、家族とのコミュニケーションは困らない程度にまでなりました。
シンボルマークのダウンロードソフト付き書籍
このマークは様々な学校や施設で使われているマークなので、成長過程で混乱なく使えると思います。
ラミネート加工しておくと耐久性が上がります。
おやこ手話じてん
発達がゆっくりな子や発語のない子とコミュニケーションが取れたときは、とても喜びを感じられることと思います。
私が今自宅に置いている手話の本です。
手話を覚えてみたい方にも、非常に分かりやすくおすすめです。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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