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【重度知的障害児は8歳になっても片時も目が離せない!】危険認識ができません

せいくん

子育て中の心にそっと寄り添うブログ。 発達障害をもっと分かりやすく紹介。 せいくんは小学4年生、特別支援学校に通う三兄弟末っ子。 重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症。(ASD) 発語なし、偏食、感覚過敏。 小さな身体で一生懸命生きています。ちょっとイケメン。 障害児の生活や支援学校、効果のあった療育グッズを紹介。




重度知的障害自閉症スペクトラムの息子は8歳になった今でも、一瞬たりとも目は離せず、気は抜けません。

息子の身には、いつも危険がいっぱいです。




Contents

重度知的障害の子は目が離せない

8歳になった自閉症の息子。

健常児の8歳は、一人で留守番が出できたりお遣いにも行ける子が多いです。

重度知的障害の息子は危険認知が乏しく、危ない・汚いなどの判断がまだ未熟です。


危険認識とは、危険なことやものに対しての判断能力のことです。

健常な人は、高い所から落ちると怪我をしてしまい、危険だという判断ができますが、知的障害を持った人は

高い所から落ちる→怪我する→危険

という認識が低いことがあります。


そのため、少しでも目を離せば危険と隣り合わせなのです。


自閉症息子の特に目が離せないところ

特に危険だと感じるところを9つ紹介します。



1秒目を離せば道路に飛び出す

車にぶつかると危ない、怪我をする、最悪死んでしまうなどの、理解がまだ全く出来ていません。

手をつないでいても力強く振り払います。

今は大人が道路側に立ち、壁を作って通学バスを待ったりしています。



拾ったものを口に入れようとする

口の中に入れて触覚刺激を求めます。

道に落ちていたタバコの吸い殻を口に入れそうになった時は、冷や汗をかきました。

食べられないものの区別がつきません。



危険なものを平気で触る

回っている自転車の車輪に手を入れそうになったり、ドアの蝶番ちょうつがいに指を入れようとします。

そういうことをしたらどうなってしまうのか、想像することができません。


柵のない3m以上の高さからでも見下ろそうとする。

落ちたら危ないと予測できません。

私が懸命に身体で壁を作り、息子が落ちないよう守っていたら、下を見下ろしたくて癇癪を起したことがあります。

先のことが予測できないと、怖いという感覚が湧いてこないのです。



料理中に手を出そうとする

包丁を使っているときや、フライパンが熱い時など、不意に手を伸ばしてくるので、出来る限り息子が留守(学校に行っている)の間に料理は済ますようにしました。



硬いものを投げる

スマートフォンや筆箱、水筒などを振りかぶって投げようとすることがあります。

人に当たると大けがをするので、何度も良い聞かせます。

投げそうになった瞬間に「ここに置いて!」や「この箱に入れてね」と声掛けするようにしています。



便器や排水溝など不衛生なところに迷いなく手を突っ込もうとする

汚いという概念がなく、おむつに手を入れてしまったり、また便器に手を突っ込もうとしたときは、思わず悲鳴をあげそうになりました。

ひとつひとつ根気よく教えることを繰り返しています。



急に走り出して人とぶつかる

気になるものがあったり、テンションが上がると、前触れなく急に走り出してしまいます。

特に駐車場で走ってしまいがちなので「歩こうね!」と言いながら手を引きます。



高い所に登ろうとして落ちる

台があれば上手く使って登ろうとします。また机の上に上がろうとしたり、椅子に立ってジャンプをしたがる時があり、足を滑らせて落ちたことがあります。

8歳を過ぎてから、何年も言い聞かせた「机には乗らない」がしっかりと守られてきました。

理解してできるようになるまで時間がかかります。



自閉症児の大きな怪我

2歳の時にお店の中で歩いていて、私の足につまづいた息子は、そのまま転び、目の前にあった角の尖った箱に額が刺さりました。

大量の血が出てパックリと割れた傷は、2針縫うことになってしまいました。


子どもに怪我は付きものですが、私のせいで怪我をさせてしまったと、とてもショックで落ち込み、何度も「ごめんね」と謝りました。


8歳になった今でも危険認識が難しい息子をみていると、大きな怪我はさせたくないと思っています。


まとめ

手をつなぐのが苦手で、無理に掴むとパニックになる、だけど命の危険があるときは全力で止めなければならない。


家の中はできるだけ危険なものを排除し、外では人混みや危険なところを通るときは、バギーや車椅子を使うようにしています。



子育ては、発達を促すことも大切ですが、長きにわたり命を守る事の責任も続きます。

自分の身は自分で守るという行動は、息子にとってまだまだ先の見えないものになりそうです。




最後までお読みいただきありがとうございました。

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