発達障害の子に限らず、よくある悩み事が「物をすぐに投げてしまうこと」。
時に危険を伴う行為となるので、なんとかやめさせたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
一時期、物投げが酷かった息子も、今では見られなくなったのでその方法を紹介します。
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発達障害の息子は物を投げる癖がある
言葉の話せない自閉症の息子は、言葉で気持ちを伝えることができないことで、物を投げる行為が酷かった時期があります。
4歳の頃は癇癪を起すとステンレス製の水筒を投げ、お姉ちゃんに当たってしまうなんてこともありました。
大事には至りませんでしたが、とても痛かったのは確かで、当たり所が悪ければ大けがになっていたかもしれません。
他には、おもちゃのプラレールを窓ガラスに向けて投げたり、ダイニングの椅子を勢いよく倒したりもしました。
そして時には、投げることを楽しんでいる時期もありました。
ものが飛んでいき、大きな音でガシャンと落ちることが面白くて何度も繰り返す、壁に当たることが楽しいなど。
これも危険が伴うことがあるので、周りにとってはやめてもらいたい行為でした。
その時、物を投げてはいけませんという、絵カードを見せても効果はありませんでした。
投げるという行為をやめさせようとするのではなく、危険を無くす方法が一番効果があったので紹介します。
物を投げることに理由がある
子どもが、物を投げることには、もちろん理由があります。
- 物を投げると楽しい
- 気にいらないことがことがあるから物を投げる
このどちらかであることがほとんどです。
投げ癖の対処法
保育士や放課後等デイサービスの方も行っている方法を、3つ紹介します。
投げたあと大きな反応を見せない
子どもが物を投げるとつい「あー!」と大きな声を出したり「投げたらダメでしょ!」と強く叱ってしまいます。
私もそんな風に息子に叱ってしまっていましたが、これをしても投げることはやめないし、さらに酷くなり、また次も同じことを繰り返して全く効果が無かったんです。
そこで、保育士さんに教わったのが、物を投げても絶対に過度に反応しないこと。
困りごとの対応は、基本的に「悪い行動は無視」することです。
投げることで大人の反応を見ている場合がほとんどなので、
淡々とした態度で「ゆっくり置いてね」「拾ってね」と分かりやすい声掛けのみにします。
もちろん時間はかかりますが、発達障害児のみならず、全ての子どもに一番効果があったと言われる方法です。
投げても良いものを用意する
投げることを楽しんでいる場合や、気にいらないことがあって投げてしまう場合、どちらにしても硬い物や、重いものを投げると怪我人が出ることがあり、非常に危険です。
そんな時のために、ボールやぬいぐるみ、新聞紙を丸めたものなど、危険の少ないものをあらかじめ箱に用意しておき、「投げても良い物」を教えます。
子どもがイライラしている時はそれを受け入れない時があるので、息子の場合は「今日はどっちを投げたい?」と自分で選ばせると、用意したものに興味を向けていました。
投げる衝動を抑えることは難しいので、投げてしまうことを前提に考え、”投げても良いもの”を用意しておくことが危険な行為を回避する近道になります。
投げても痛くないボール
危険なものをすぐに遠ざけ、気持ちを共感する
子どもが癇癪を起してテレビの液晶が割れた、スマホが壊れた、投げた物が当たって家族や友達が怪我をした。
投げ癖がある子によく聞く話です。
我が家では、息子が気にいらないことがあって機嫌が悪く物を投げそうになったら、私は近くにある危険なものをすぐに隠し片付けます。
息子の場合は、わざと硬くて重いものを選んで投げたりするので、様子をみて癇癪やパニックを起こしそうだなと感じた瞬間に、
水筒・スマホ・ゲーム機・食器・危険な割れ物等があれば急いで隠すのです。
子どもはとっさに目に付いたものを投げるので、視界から無くすことで、その周りの物の破損や人の怪我も防ぐことができます。
その後、嫌だった理由を共感したり、どうしたかったのか気持ちを汲んだりしてます。
まとめ
気に入らないことを上手く言葉で言えない、感情的になってしまう、だから物を投げてしまう・・。
投げる行動は、多くの子どもに見られますが
- 自分の気持ちが上手く伝えられない
- 相手の気持ちを想像することが難しい
などの発達障害や自閉症の子には、特に多くみられるものです。
物を投げるのではなく、「いや」「だめ」「〇〇したい!」と上手く伝えられるようになると、物を投げる行動がおさまる傾向があります。
必要なときに必要な言葉が出るように教えていくことも大切ですが、危険を回避できる方法を作っておくことも大切だと私は思います。
8歳の今では、危険な物を投げることが滅多にありません。
上記の投げ癖の対処法を続けることで、1年程で効果が実感できたのでおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。