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自閉症息子のお手伝い
社会性や自主性が育まれる、家庭でのお手伝い。
自閉症の息子にも、家族の一員として、毎日お手伝いをしてもらっています。
簡単なことからスモールステップで、量を増やしたり、難易度を上げたり。
親子で無理のない範囲でおこなっています。
そんな我が家のお手伝いの種類と内容を紹介します。
息子がひとりでできるお手伝い
9歳の重度知的障害の息子ができる、お手伝いを紹介します。
生活の中で少しずつ練習してきたものばかりです。
食器を並べる・運ぶ
家族の人数と同じ数のお皿を並べたり、テーブルまで運びます。
大好きなおかずの時は、とても張り切ってやってくれます。
食器洗い・片付け
割れない食器や調理器具を洗います。
食器洗剤はワンプッシュという決まりをつくりました。
食洗器に食器を並べていきます。
お鍋の水滴を綺麗に拭きとっています。
お料理
料理やお菓子作りのお手伝いです。
混ぜるのは大の得意。
大好きなバナナケーキを作るお手伝い。
お兄ちゃんにコツを教わって、玉ねぎの皮むき。
お出かけの準備
出かける前にみんなの水筒にお茶を入れます。
タオル掛け
タオルが掛かっていないときは、すぐに気付いて掛けてくれます。
両端を揃え、シワを広げてとても丁寧です。
洗濯物
干すものを運んでくれます。
一緒についてきて!と言っています。
お買い物
商品をかごに入れたり、買い物かごを片付けたり、帰りは買い物袋を持ってくれます。
お掃除
息子は聴覚過敏があり、掃除機は苦手なのでホウキを買いました。
こぼしてしまったおやつを、チリトリも使って掃除します。
玄関掃除も上手です。
砂やほこりをしっかりと集めます。
拭き掃除も積極的。
白い雑巾を使うと、目に見えて汚れが分かるので、掃除した達成感が味わえるようです。
くつを揃える
家族の靴が少しでもずれていると、玄関タイルに沿って真っすぐに整えてくれます。
これは息子のこだわりのようです。
この他にも
- 洗濯ものを畳む
- 枕カバーをつける
- 布団を畳む
- お風呂のマットを敷く
などのお手伝いがひとりで出来るようになりました。
お手伝いのご褒美
我が家は、お手伝いのご褒美制度は取っていません。
様々な考え方があるかと思いますが、私は個人的に「何かをもらえるからお手伝いをする」という考えになって欲しくなかったので、子どもたち三人にはお手伝いの対価として、お小遣いや物を与えることはせず「ありがとう」と感謝を言葉で伝えています。
これは、ご家庭によって色々なやり方があって良いと私は思います。
まとめ
家事は家の事と書きます。
昔どなたかが「家事は家の事なんだからみんなで協力しよう」と言っていたことに影響を受け、我が家は大人も子どもも、みんなで協力し合って家事をおこなうようになりました。
それは障害のある息子だって同じです。
まだ息子にはできないと思わず、今できることに挑戦させたいと思っています。
そして、お手伝いをしてもらう時は、極力最後まで手を出さないことを心掛けています。
大人が手を出すと、「最後まで自分でやった」という達成感が味わえないからです。
今では「これは僕の仕事!」と欠かさずにやってくれるものがいくつかあるので、息子の中で家の仕事が定着してきているようで嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。