療育って本当に効果があるのかな・・。
続けていて得られるものがあるのかわからない。
息子に療育を通わせて7年目の私が、実際に子どもの療育を続けている保護者の話をまとめています。
Contents
療育って本当に効果があるの?
療育とは、発達の遅れや発達障害のある子どもに対して、特性にあった支援をすることにより、発達と自立をサポートしていく取り組みのことです。
簡単言うと「生活の基盤を作り上げるための福祉サービス」です。
間違ってはいけないのが、療育を受ければ障害が無くなるということではありません。
時々、「療育を受ければ健常児と同じことが出来るようになる」と考えている保護者もおられますが、子どもが日々の生活の中で、過ごしやすくするためのサポートなので、健常者に近づけるために行うものではないということを知っておいてもらいたいと思います。
では、療育を受けるとどんな効果があるのでしょうか。
知的障害を伴う自閉症スペクトラムの息子は4年間、子どもの発達支援センターに通所していました。
そこには、発達の遅れが気になる子、発達障害の診断を受けた子など様々な子が通所しています。
その子どもたちは、発達支援センターで療育を受けたり、作業療法士による訓練を受けています。
中には、何ヵ所か療育施設を掛け持ちしている方もいました。
そんな保護者の方や、子どもたちと4年間過ごし、会話の中で聞いた保護者の声と、実際に目で見た子どもたちの成長を、療育の効果として紹介します。
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ポイント
この記事では、療育(発達支援)を週に3日以上、2~4年受けた保護者の声を紹介しています。
療育を続けた子どもの様子と保護者の声
実際に、4年間発達支援センターに息子が通所している間に聞いた、保護者の声や、療育を続けた子どもたちの様子を紹介します。
私と息子の実体験も交えています。
子どもたちの変化
- 多動だった子に落ち着きが見られた
- 問題行動(叩く、物を投げる)が減った
- 気持ちを伝えようとしてくれるようになった
- 先の見通しが持てるようになった
- 人が好きになった
- 初めて友だちができた
- 表情が豊かになり笑うことが増えた
療育を受けて良かったこと
- コミュニケーション能力が伸びた
- 個別でアプローチしてもらえた
- 子どものかかわり方が学べた
- 先生の真似をしたら家でもかかわりが上手くいった
- 毎日楽しく通うことができた
- 親が育てやすいと感じるようになった
- 子どもだけでなく、親の居場所もできた
- 身辺自立が身についた
- 癇癪が減って親のイライラが少なくなった
療育で大変だったこと
- 送り迎えが大変だった
- 子どもに合う施設が見つかるまで探すのが大変だった
- 初めは効果を感じられなくて不安になった
まとめ
療育は、親にとっても送迎しなければならなかったり、嫌がる子どもを連れだすなどで負担があることもあります。
また、効果を感じられるまでに時間がかかるのが一般的です。
息子も、変化や効果が感じられるまで1年程度かかりました。
無理に通う必要はありませんが、子どもが行きたい!親が安心できる!そんな場所が見つかれば通うメリットはあるのだと感じています。
- 「専門家に任せることで子どもの発達に大きな変化が起きる」
- 「療育に通えさえすれば子どもへの効果がある」
といった捉え方をしてしまうと、気持ちが苦しくなることもあります。
療育は、親も同じように共同療育者として成長できたり、子育てに自信を持てるなどの良い変化があります。
また私自身も子育ての不安が大きく減少しました。
親も子も安心して通うことができ、療育を受けることで子どもを理解できるようになる。すると子どもに良い変化が起きるといった流れが、療育の喜びや効果を感じられるところなのだと思っています。
もしお子さんが療育を受けることに不安があるなら、どんな発達促進が期待できるのかを施設に尋ねてみて下さい。
同時に、効果が上がりづらいことの説明も受けておくと良いと思います。
療育を受けることによって良い効果を感じた方は多くいますが、療育に通う日数や、子どもによってその変化は大きく異なります。
ピッタリの支援者や療育施設が見つかると、とても喜びの大きい成長に繋がるかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。