「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから我慢しなさい」この言葉が子どもにとってどう感じるのか。
SNSで感じたことをお話したいと思います。
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お兄ちゃんだから・お姉ちゃんだから
「お兄ちゃんだから我慢しなさい」
兄弟がいて、ご自身が長子(最初に生まれた子)の方は、この言葉を言われたことがある方も多いのではないでしょうか。
私は2人姉妹の長女で生まれ、
- 「お姉ちゃんなんだから、妹を守りなさい!」
- 「どうしてお姉ちゃんなのに我慢が出来ないの?」
- 「お姉ちゃんなんだから、もっとしっかりしなさい」
と言われ育ちました。
私はこの言葉が子どもの頃から苦手で、子どもながらに
「別にお姉ちゃんとして生まれたかったわけじゃない。できれば私にお姉ちゃんが欲しかった・・」
とずっと思っていました。
この「お姉ちゃんだから」という言葉が、親によってマイナスなイメージで使われていたからだと思います。
そのため私は、この言葉で子どもの心を縛ることはしたくないと考えています。
なぜなら、長子で生まれた子は
下のきょうだいのために生まれてきたわけではないからです。
SNSで知ったきょうだいの悩み
先日私はツイッターでこのようなツイートをしました。
弟に大切なペンを壊されても、観ているYouTubeを突然消されても、長男(中2)は弟に怒ったり叱ったりしない。だから子育ての参考にしたくて聞いてみた。
— *イケメン自閉症せいくん*ブログ更新中* (@seikunnoouchi) April 14, 2022
「物壊されたりYouTube消されたりした時いつもどう思ってるの?」
「あ、壊れたな…消えたな…ただそれだけだよ」
そもそもキレてなかったのか…
この投稿に多くの方が、長男の温厚で落ち着いた様子に、ポジティブな反応をしてくださいました。
もちろん弟がやってしまった過ちは、私と弟で一緒に謝ったり、壊れたものは責任持って修理を行います。
だからと言って許してくれているかどうかは長男次第ですが、
「あ、壊れたな…消えたな…ただそれだけだよ」
という言葉を笑顔で言ってくれた長男には感謝しています。
しかしそんな中、このツイートを見た方で、
- 「長男くんは諦めているだけ私もそうだった」
- 「我慢をしていてかわいそう」
- 「私も長男(長女)だから辛いの分かる」
- 「経験上我慢が過ぎると、最後に壊れる」
などという返信がありました。
調べてみると、この返信の多くの方は、きょうだい児であったり、兄弟同士で不満があったようです。
私がこのコメントを見て思ったのは、
「きっと過去に私と同じような言葉をかけられた方々なんだろうな」ということです。
私の推測に過ぎませんが、きょうだいの関係で何かしら不公平さや、理不尽な経験があったからこその考えだと思うのです。
私は、兄弟だからという理由で、上記の方々のような理不尽な思いを子どもたちにはして欲しくなく、子育てを13年間してきましたが
「お兄ちゃんだから(お姉ちゃんだから)」という接し方や言葉は一度も使ったことがありません。
「お兄ちゃんだから」この言葉を私が使わない理由
この「お兄ちゃんだから」という言葉に私はメリットを感じていません。
それは、
- 「お兄ちゃんなんだから我慢すべき」
- 「お兄ちゃんだから優しくして当然」
- 「お兄ちゃんだからしっかりして欲しい」
- 「お兄ちゃんだから下の子を可愛がって欲しい」
という親の理想であって、長男(長女)にとっては何故そうあるべきなのか、理由がないからです。
選んで先に生まれてきたわけではないのに、どうしていつも自分が我慢しなければならないんだろう・・。
子どもにはこういった理不尽さで、心を痛めて欲しくないと思っています。
「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい!」という言葉で、子どもは
「そうだ!しっかりしなきゃ」と思うでしょうか。
心のどこかにモヤモヤがうまれてしまうのでは、と感じます。
褒める時にも同様、
「さすがお兄ちゃんだね」
という言葉が、時には「良いお兄ちゃんでいなきゃ・・」という子どもにとって負担になる可能性があることも、子育ての中で気を付けたいと私は思っています。
上の子のかかわりで意識していること
「お姉ちゃんだから」と言われ育った私は、子どもの頃、妹が友だちに嫌なことを言われているところに立ち会いました。
その時、悪く言った友だちに私は何も言い返さずに帰宅。
すると、母から
「お姉ちゃんなんだから、妹を守らないといけないでしょう!情けない」
と言われ、「私は妹の親じゃない!」と悲しくなったことを覚えています。
そういった経験も含めて、先に生まれた長男や長女に、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから」という言葉を
親の理想で理不尽に使わないことを意識しています。
「お兄ちゃんだから」
こんな言葉をかけなくても、子どもたち同士、きょうだいを大切に思ってくれているように私は感じています。
兄弟同士の思いやりや絆は、親が強要してできるものではないですね。
まとめ
お兄ちゃんだからという理由で、我が家は長男に我慢を強要したことはありません。
しかしそれを、どのように感じているのかは長男の心の中にあるということを、いつも私は忘れないようにしています。
「子供の事は親が一番分かっている」という思い込みはしないようにしたい。我が子でも私とは違う人間で、全てを分かっていなくても親として恥ずかしい事ではない。むしろ分からないもの。推測で間違った判断をしないためにも、分からないことは子どもに尋ねれば良い。子どもにも考えがあるはず。
— *イケメン自閉症せいくん*ブログ更新中* (@seikunnoouchi) April 13, 2022
今回SNSで、世の中に長子で生まれたことによる辛さを感じている方が多くいることを知り、なおさらそう感じ勉強になりました。
ちなみに今までずっと、私が長男のことを呼ぶときは「お兄ちゃん」ではなく、名前で呼んでいます。
これは私の子育ての方針でもあります。
おすすめの絵本
弟が生まれて、お母さんは赤ちゃんのお世話に大忙し。
お兄ちゃんのまもるくんは、お母さんに抱っこしてしてもらいたい寂しい気持ちを抱えて家を飛び出します。
抱っこされる楽しさ、嬉しさ、また抱っこする大変さや大切さを、まもるくんの家を飛び出した冒険から学ぶことができるスキンシップの絵本です。
おすすめなのでぜひ一度読んでみてみください。
最後までお読みいただきありがとうございました。