息子の発達検査内容と検査の様子、結果を公開します。
これから療育手帳や愛の手帳の取得を考えている方、発達検査の詳しい内容を知りたい方の参考になればと思います。
6歳の発達検査・手帳取得の様子はこちら
Contents
新版K式発達検査とは
新版K式発達検査とは、発達の遅れや偏りを評価するものです。
検査の結果によっては、発達障害の診断や状態を把握することが可能と言われています。
検査の内容に対して、子どもがどのように反応し応答するかを観察し、通過基準を満たすかどうかで評価するようになっています。
また
- 言語・社会
- 認知・適応
- 姿勢・運動
の3つから、発達指数と発達年齢を算出します。
発達検査の内容
内容は2,3,4,5,6歳の発達検査と同じ新版K式発達検査2001です。
8歳の発達検査は息子が8歳4か月の時に受けました。
発達専門医のいる総合病院で検査
息子は初めて一人で検査室に入りました。
幼児期に検査した時は私から離れようとしなかったので、母親同席での検査でしたが、小学生になり少し成長したようです。
検査員に呼ばれて一人で部屋に入る姿は逞しく感じました。
検査の内容
本来は向かい合わせに座り、検査員の指示を聞きながら検査を進めます。
私は待合で待機していましたが、検査室から積み木の音が聞こえるので、耳を澄ませていました。
後から話を聞くと、人に背中をつけると安心する息子は、検査員の女性の膝の上で検査を行ったようです。
検査の一部内容を紹介
息子が出来たものに◯、出来なかったものは✕で表示しています。
言語・社会
〇 名前を呼んで返事ができるか
× 絵を見てワンワンどれ?などの指差しが出来るか
× 目はどこ?耳は?などの質問に答えられるか
× どっちが大きい?などの大小が答えられるか
〇 ちょうだい、バイバイなどに応じるか
〇 指を指した方に目を向けるか
認知・適応
〇 型はめのパズルができるか
〇 大きさの違うコップを順番通り片付ける
× 積み木積んで指示された形にできるか
〇 大きさの違いが分かるか
〇 鉛筆を使って、○や×、十字が描けるか
〇 折り紙を使って真似して折れるか
〇 図形のマッチングができるか
姿勢・運動
〇 両足でジャンプが出来るか
〇 片足立ちができるか
× 階段など2段の高さから飛び降りられるか
〇 何も掴まらずに階段を登れるか
× ケンケンが出来るか
検査時間は乳幼児では10~15分、10歳以上の場合には1時間程度必要となります。
その場で出来なかった項目は、保護者からの普段の聞き取りを行う場合があります。
息子は聞き取りも含め、25分程度で終了しました。
検査中の様子
今回は一人で検査室に入ることができたので、検査中の様子をうかがうことはあまりできませんでした。
しかし自由奔放ながらも、泣いたりすることなく、一通り検査をすることができました。
発語のない息子は、指示が理解できないことが多いため、やり取りの必要な課題は出来る項目が非常に少なかったと言われました。これは発達障害が分かってから、ずっと言われてきたことです。
検査途中で私も同席しましたが、運動面の検査で、
「ケンケンできる?」と言われ、両足ジャンプを一生懸命やっている息子を、まだまだ幼く、かわいいなと思いました。
片足跳びはまだ難しいようです。
毎回検査は、指示の意味を理解するのが難しかったり、他の物に興味がすぐに切り替わってしまうので、しっかり検査をするのが難しい状況です。
また飽きてくると、部屋から出ようとします。
8歳になってもそれは変わらずでした。
検査結果
検査の結果は2週間かかります。
検査結果報告書を主治医から受け取ります。
新版K式発達検査2001の結果
発達指数 26
発達年齢 2歳2か月
発達指数(DQ)の基準が100なので26という数字が発達年齢2歳2か月という結果を出しています。
息子はこの時、8歳4か月なので6年2か月発達が遅れているということです。
健常児の平均が発達指数(DQ)100と言われています。
これまでの発達の推移
自閉症と診断されてから毎年検査をしているので、検査結果をグラフにしました。
息子の発達年齢推移です。
検査時の年齢 | 息子の発達年齢 |
2歳10か月 | 1歳3か月 |
3歳9か月 | 1歳7か月 |
4歳7か月 | 1歳9か月 |
5歳11か月 | 1歳11か月 |
6歳6か月 | 1歳11か月 |
8歳4か月 | 2歳2か月 |
年齢との差がますます大きく開きました。
ですがようやく2歳に到達した喜びがありました。
その他の発達年齢
8歳4か月の息子の発達年齢
言語・社会 0歳11か月
認知・適応 2歳8か月
姿勢・運動 3歳1か月
殆ど発語のない息子の言語発達は8歳になってもまだ1歳に満たない状態なので、言語・社会の発達年齢が未だ非常に低かったです。
DQの基準値
最重度 (DQ)20以下
重度 (DQ)21~35
中度 (DQ)36~50
軽度 (DQ)51~70
基準値を見ると息子は26なので8歳4か月の時点で重度の知的障害。
療育手帳
2歳に取得した手帳はB1、中度知的障害でした。
5歳の検査結果で重度判定に変わり、8歳も変わらず重度です。
次回の療育手帳更新は9歳を予定しています。
息子の住む地域は
A 重度
B1 中度
B2 軽度
と分類されます。
そのため療育手帳はAになります。
8歳の発達検査を受けたまとめ
6歳で受けた発達検査から2年経っていましたが、発達年齢は6歳の検査結果と比較すると、伸びは3か月程度でした。
そのため、実年齢との差がまた開いたことになります。
しかしこれはあくまでも数値で見た結果なので、小さな成長は普段現れています。
発達専門医も、発達検査の結果に反映さない成長部分はあると話していました。
今後も実年齢に追いつくのは非常に難しいと思いますが、家族みんな息子の成長にとても喜んでいるので、息子のペースで療育を進めていきたいと思います。
おはようございます!
— *イケメン自閉症せいくん*ブログ更新中* (@seikunnoouchi) 2021年12月17日
先日行った発達検査の結果を長男(中1)に伝えました。「せいくん、8歳だけど中身が2歳だったよ」そしたら長男は「えー!!凄い凄い!前は1歳やったから成長してるやん!頑張ってるんやなぁ!」って。私は長男の言葉に助けられてるし、前向きになれる。そうだよね!成長してるんだ。
毎日生活を共にしていると発達の様子は分かっているので、今回の結果には納得したとともに、ようやく2歳になったという小さな喜びがありました。
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発達検査の内容を詳しく知りたい方のための本を紹介。
発達相談と新版K式発達検査
最後までお読みいただきありがとうございました。