Contents
自閉症児の癇癪は大変
自閉スペクトラム症の息子は現在9歳。
比較的落ち着いた性格ですが、7歳までの息子は、気に入らないことがあると大癇癪。
時には理由も分からず癇癪。
突然スイッチが入ったかように泣き叫ぶことが良くありました。
これからも息子を育てていくのは私たちですし、この癇癪を続けたまま大人になった息子を想像すると、将来がとても不安でした。
そんな中で、息子には精神的に安定した人になってもらいたいという思いもあり、幼い頃から意識していたことを紹介します。
子どもに嘘をつかない
子どもが泣いたり、機嫌が悪くなった時、その場限りの嘘をついてしまうことがある方もいると思います。
でもどんな小さな嘘も、つけばつく程、確実に子どもとの信頼関係は失われていきます。
例えば
- おもちゃやお菓子を「また今度買ってあげる」と言ったのに、買わなかったり忘れる
- 嫌がる病院に連れていくために、違う場所を伝えて嘘をつく
他には
- 「いい子にしないと警察が来るよ」
- 「片付けしないならおもちゃ全部捨てるからね」
- 「早くしないと置いていくからね」
本当は実行しないのに、つく嘘も良くないと考えています。
「ちょっとくらい大丈夫…」が本当は非常に危険であり、良かれと思ってついた嘘は、子どもの心に影響します。
みなさんは、親に嘘をつかれた経験はありますでしょうか。
子どもは親を信じられることが安心になり、心の安定に繋がっていきます。
私たちは息子に「お父さんとお母さんの言葉や行動は信じられる」と思ってもえるように、いつも意識しています。
間違えたら謝る
かといって親も人間なので、間違ってしまうことがあるかもしれません。
嘘を言っていないのに、伝えたことが違う結果になることもあるかもしれません。
- 「今日も大好きな先生が待ってくれているから保育園へ行こう」と言って園に来たのに、先生が急遽休みだった。
- 子どもの好きなおやつを買ってくると約束したのに、どの店を回っても売り切れだった。
そんな時は、素直に謝ります。
子どもが癇癪を起こしても謝ります。
ここで親が怒りに任せて「そんなことで泣くならもう知らない!」と怒ったりせず、淡々とすることで
- 人は間違えることもある
- 目を見て謝ってもらえた
この繰り返しが、子どもの心の器を大きくしていきます。
次第に子どもも、イレギュラーな出来事にも理解してくれることが増えていきます。
この子には理解できないと解釈するのは簡単
- 知的障害があるから、この子には理解できない
- まだ分かっていないから全て力ずくで抑えないと
実際に子どもが、親の言葉の内容を全体の1%しか理解できていないこともあるかもしれません。
ですが親がそう考えるのはとても簡単なことですし、そのように対応し続けていると、きっと子どもはずっと変わらないままだと思っています。
本当は、子どもは親が思っている以上にたくさんのことを感じ、考えています。
伝わらないから伝えないのではなく、伝わるまで何度でも言葉にする。
正直骨の折れることですが、これが子育てだと思っています。
子どもを見下さず、対等な立場だと意識すると、子どもとの信頼関係がより築いていけるのではないでしょうか。
まとめ
もちろん、今回紹介した内容は、すぐに効果があるものではありません。
実際に息子に対して行ってきたことが、ようやく効果が実感できたのも8歳になってからでした。
信頼関係を築いていくことが前提ですので、大人になるまでに少しずつを意識しています。
嘘をつく以外の方法を意識することがとても大切
- 問題を一緒に解決する
- 代わりの案を提案する
- 子どもの感情に寄り添って理解する
- 選択肢を与える
など。
子どもは相手を信頼することで、はじめて相手の意見や要望を受け入れることができます。
ひとりの人として、親として
本当のことをきちんと伝えることで、
これからの息子が、人生において人を信頼できるようになっていくのだと考えています。
「ここは3歳までです。9歳のせいは大きな公園で遊ぼうね」と伝えるとしばらく考え何とか納得。そのまま大きな公園へ直行、息子は思いのままに走っていた。障害児子育てをしていると仕方のないこともある。でも単に無理だと伝えるのではなく、息子が納得できる代わりのものを見つけていきたいと思った。 pic.twitter.com/ah85FdkgmR
— *せいくんは自閉症*ママはハンドメイド作家 (@seikunnoouchi) March 12, 2023
心の落ち着かせ方が学べる子どものためのマインドフルネス
最後までお読みいただきありがとうございました。