なんだか今日は機嫌が悪いな…と感じる時は、気圧の変化や気候が影響しているのかもしれません。
発達障害や自閉スペクトラム症の子に多い気象病について紹介します。
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自閉症息子の不調は気象病
息子は現在、精神安定の薬(リスペリドン)を服用しており、毎日心が安定した生活を送れていますが、時々理由が分からず泣き出したり、怒ったり不快そうな声を出す時があります。
機嫌が悪くなる理由が他に思い当たらず、医師に相談したところ気象病が原因でした。
発達障害児や自閉症スペクトラムの子には、気圧が下がったり、気温が変化すると体調を崩してしまう子が多くいます。
息子が不快そうにしている日のことを思い返すと
- 気圧の変化が大きい時
- 季節の変わり目
- 台風が近づいている時
この3つに当てはまる時が多かったのです。
調子の悪かった日をカレンダーに残し、気圧の上下の推移を照らし合わせました。
実際、特別支援学校や放課後等デイサービスの先生に話を聞くと、気圧の変化や季節の変わり目は、寝不足や頭痛の影響で、心が乱れる子が多いそうです。
それによって喧嘩が多発したり、泣いてしまう子もいるようで、息子だけでなく多くの発達障害児の悩みでもあります。
気象病とは
気象病とは、気圧・気温・湿度など気象の大きな変化によって自律神経が乱れたり、頭痛が起こることです。
特に、気圧の変化による影響がとても大きいと言われており、その中でも"気圧が低下するとき"に症状が出やすいと言われています。
主な症状
- 頭痛
- めまい、身体がだるい
- 集中力の低下
- 肩こり
- 不眠
特に発達障害の子に多いのは、頭痛・不眠です。
自分でその不快な症状を伝えられないことが多く、痛い頭を叩いたり、眠れなくて寝不足になる子も多いようです。
気候に影響されて出る症状
季節の変わり目や、低気圧の日に出やすい息子の症状です。
チック
必要以上に片目だけパチパチと瞬きをしたり、猫のように喉を鳴らしたりします。
チックは叱ったり、その症状に目を向けすぎると症状が悪化したりするので、無くなるまでそっと見守っています。
突然不快な声を出したり怒り出す
前触れもなく「うわぁ~!」と大きな声を出したり、明らかに不快そうな声を上げます。
そのまま泣いてしまったり、人に当たってしまうこともしばしば。
物を投げそうになる時は注意が必要です。
気分が変わるまでそっとしておいたり、気持ちが切り替わるグッズを近くに置いて、興味を違う方へ向けさせると、落ち着くまでの時間が短くなります。
こだわりが強くなる
不快な症状がある時の息子は、通常に比べ一段とこだわりが強くなる傾向があります。
1mmもずれないように線に沿って靴を並べたり、服のチャックの閉まり方がスムーズでないと、何度もやり直したり…。
いつもに比べ、物事を進めるのに3倍くらい多くの時間がかかっています。
不快な気持ちを、気の済むまで物事にこだわることで、自分の気持ちを保とうとしているように思います。
過去の不調から気づくこと
気象病と言われるものは、過去の様子から気づくものです。
「今思えば、天候の悪い日だったり、気圧の変化が大きい時だったな・・」など。
息子の気象病の症状は2歳頃から見られ、3歳頃に
「毎回季節の変わり目に気持ちが不安定になるなぁ」と感じ始めました。
対策としてできること
今では事前に予測することで、出るであろう症状やその理由を学校へ伝えておいたりしています。
また気圧の変化の予測が通知されるアプリを利用しています。
頭痛ーるアプリ
気圧の変化を前もって知らせてくれる便利なアプリです。
その他落ち着けるグッズ・好きな食べ物・早めに布団に入るなど、ちょっとした子どもの不快症状が和らぐ手段を備えておくことで、気分も変わっています。
気象病で、こういった症状がよくあると知っておくだけでも、原因の分からない子どもの不機嫌が理解してあげられますね。
息子は今、自分の不快症状を伝えられるよう練習中です。
最後までお読みいただきありがとうございました。