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【ペアレントトレーニングを受けてみた②食事編】自閉症療育のプロによるアドバイス

せいくん

子育て中の心にそっと寄り添うブログ。 発達障害をもっと分かりやすく紹介。 せいくんは小学4年生、特別支援学校に通う三兄弟末っ子。 重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症。(ASD) 発語なし、偏食、感覚過敏。 小さな身体で一生懸命生きています。ちょっとイケメン。 障害児の生活や支援学校、効果のあった療育グッズを紹介。


Contents

ペアレントトレーニングとは

ペアレントトレーニングとは、知的障害や自閉症などの子どもをもつ家族を対象に、アメリカで開発されたプログラムです。


親は子どもの最良の治療者であるという考え方をもとに、子どもへの療育を家庭でもおこなうことで、療育の効果をアップさせたり、維持させたりすることが目的とされています。

家庭でも同じ課題をおこなうことで、子どもの療育時間を増やすことができます。

知的障害や自閉症、ADHDの子どものプログラムが開発され、研修が実施されていますが、ペアレントトレーニングを行っているところは全国的にまだまだ少ないのが現状です。




ペアレントトレーニングによる効果

ペアレントトレーニングで保護者が行動療法や子どもへの関わり方を学ぶと、家庭内でも訓練を積み重ねられるようになります

その結果、よりスムーズに目標を達成したり、新しい良い行動を習得できるようになるのです。


  • 子どもへの関わり方を学ぶことで、親子関係を改善できる
  • 子ども自身が良い行動を身に着けられる
  • 親が子育てに対する自信を取り戻せる
  • 子どもの行動や言動に良い変化が起き、子どもをより愛おしく感じられるようになる


個別に行動観察

息子と私が受けたペアレントトレーニングは、保護者のみの研修ではなく、月に一度、実際に放課後等デイサービスに来てもらい、普段の息子の様子を観察してアドバイスをもらう方法です。


一年間の個別指導依頼で、費用は無料

その日観察するのは息子一人です。

自閉症に詳しい専門スタッフがデイサービスのスタッフへ、直接かかわり方のコツやアドバイスをすることと、保護者に報告書を作成してくれます。

この方法でとても良いと感じるのが、デイサービスと家庭での関わり方が統一できることです。


専門スタッフの観察の仕方

  • 子供の行動やその意味を分析する
  • 変化させたい行動をピックアップし、その対処法を考える
  • 褒め方、その子に合った効果的な指示の出し方を考える
  • 良い行動へ導けるよう効果的な関わり方を考える



自閉症児のかかわりのアドバイスを受ける

今回実際に息子の行動を観察し、課題とアドバイスしてもらったことを紹介します。

今回はおやつや食事のことで3つ助言をしてもらいました。


おやつのごみを床に投げ捨ててしまう

「捨ててはダメ!」と伝えるのではなく、食べる前に小さなごみ箱や袋を机に用意しておきます。

「ごみは箱に入れてね」と伝えると床に捨てることがなくなりました。


おやつや弁当を食べるのに時間がかかりすぎてしまう

タイムタイマーを使い、時間を決めて食べるようにします。

時間がきたら食べ終われなくても終わりにすることでメリハリがつき、ダラダラと食べなくなりました。

家でも行っているタイムタイマーをデイサービスでも取り組んでくれました。



お弁当のある日に保冷材で遊んでしまう

気になるものがあると本来行うことに目を向けられなく息子は、お弁当の時間でも保冷剤が気になってしまうと、そちらでずっと遊んでしまいます。

食中毒予防に入れていたものでしたが、気になっては食事が進まないので、冬は保冷剤を無くし、熱くなる日はお弁当の容器に保冷機能の付いた「保冷剤一体型」のものを使うことにしました。



まとめ

1年間にわたって6回アドバイスに来てもらう予定で、今回はその2回目でした。

息子と私が受けているこの自閉症療育のアドバイスの流れは

  • 専門スタッフがデイサービスに来て息子を観察し記録する
  • デイサービスのスタッフがアドバイスを受け、息子の関わりの改善をする
  • 報告書を作ってくれるので、保護者が受け取る
  • 家庭内でも同じかかわり方を試みる
  • デイサービスと家庭で、接し方が統一できる

という流れになっています。


また、息子にとって過ごしやすい方法や、気持ちをうまく伝えられる方法、スムーズな生活が送れる方法のアドバイスがもらえるので、毎日家庭でも穏やかに過ごすことが出来ています。

学校やデイサービスでも行っていなかった、かかわりの方の発見があったりもするので、とても勉強になっています。


息子の住む地域では、ペアレントトレーニングを行っている団体があったので、デイサービスから声をかけてもらうことができました。

しかし、学校や療育施設で案内があることは稀で、興味がある場合はご自身で探すこととなってしまうのが欠点です。



今まで読んで一番わかりやすかったペアレントトレーニングの本

イラストが多く実践しやすい内容ばかりで、家庭でも子どもとの関わり方が学べます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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