障害児の子育てで、これはやめよう!と思った考えを紹介します。
私は、子育てで前向きに考えられるようになるまで、随分とかかりました。
Contents
出来ないことを年齢で判断すること
発達障害があると、親が気になるのは発達のスピードではないでしょうか。
”発達には個人差がある”と言われても、自分の子が個人差の範囲内ではないと感じると
- 「◯歳なのに、まだこんなこともできない」
- 「〇歳の子はみんなできているのに」
と考えてしまいます。
私はいつまでも幼く感じる息子に、ずっとこのままなのかな…と感じたこともあります。
でも息子が自閉症だと診断された頃から
「〇歳だからこれができないといけない」という考えは持たないようにしました。
そう考えられるようになるまでに、とても時間はかかりましたが、年齢で発達を見ずに、息子の発達段階を見ながら子育てしていくと、ひとつひとつの成長をとても喜べるようになりました。
年齢という数字で悲観するより、過去と比べた今の成長を喜べると、私は子育てが何十倍も楽しくなりました。
「普通の子」という言い方をすること
障害のある子を持つと、親は「普通」という言葉に考えさせられることが多くあります。
普通って何だろう。
普通の子ってどんな子だろう。
そう考えた時、私の中の「普通の子」というのは「私の理想の子」だったことに気づきました。
- 普通は
- 常識的に考えて
- こうあるべき
- 当たり前
こういった考えは、全て個人の中にある ”ものさし” で量っているものではないでしょうか。
きっと私の中の「普通」は、家族であっても、みんな感じ方が違うと思っています。
だから息子には、悪い意味での「普通」を求めないようにしています。
それは私の「理想」になってしまうからです。
親の願いと子どもの課題を混同すること
- まだおむつがとれない
- お箸が使えない
- 着替えがひとりでできない
など、子育てで悩む課題は多くあります。
就学前の息子にトイレトレーニングをしている時、
どうして上手くいかないんだろう…
どうして私はこんなにも必死になっているんだろう…と思いました。
理由は
- おむつが取れないと恥ずかしいから?
- もう小学生になるから?
- おむつの処理が大変だから?
- おむつ代がかかるから?
今息子がトイレでできる発達段階ではないのに、親の願いで、親が勝手に必死になって疲れしまうことは、何か違うなと思ったのです。
入学前にトイレで出来ることが絶対条件となる学校があるかもしれませんが、そうでないのなら、
お箸だって着替えだって、親自身が誰かの目や誰かの言葉に惑わされている…なんてことがあるかもしれません。
みんな出来ているから、できないといけないの?…
親の願いと、子どもの課題は分離しなければ…と気付きました。
私はある日を境に、
今がその発達段階ではないなら、また違う日にチャレンジしようと思うようになりました。
まとめ
前向きに考えないといけないと分かっていても、発達の遅れや幼さが気になる。
比べてはいけないと思えば思う程、周りの子たちと比べてしまう。
子どもの成長を考える親なら、そういう感情や考えがあることは、私は悪いことではないと思っています。
だって、子どもの成長を一番楽しみにしているのは親や家族ですよね。
子どもの成長には心配がつきものですが、私は自分自身に完璧を求めなくなってから、子育ての心の負担が大きく減少しました。
ポジティブとネガティブな感情は交互にやってきますが、少しでも前を向ける感情を増やしていけたらいいなと思いながら子育てしています。
その感情が、息子に大きく影響していると感じるからです。
最後までお読みいただきありがとうございました。