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【ペアレントトレーニングを受けてみた④遊びのルール編】自閉症療育のプロによるアドバイス

せいくん

子育て中の心にそっと寄り添うブログ。 発達障害をもっと分かりやすく紹介。 せいくんは小学4年生、特別支援学校に通う三兄弟末っ子。 重度知的障害を伴う自閉スペクトラム症。(ASD) 発語なし、偏食、感覚過敏。 小さな身体で一生懸命生きています。ちょっとイケメン。 障害児の生活や支援学校、効果のあった療育グッズを紹介。

Contents

ペアレントトレーニングとは

ペアレントトレーニングとは、知的障害や自閉症などの子どもをもつ家族を対象に、アメリカで開発されたプログラムです。


親は子どもの最良の治療者である
という考え方をもとに、子どもへの療育を家庭でもおこなうことで、療育の効果をアップさせたり、維持させたりすることが目的とされています。


家庭でも同じ課題をおこなうことで、子どもの療育時間を増やすことができます。

知的障害や自閉症、ADHDの子どものプログラムが開発され、研修が実施されていますが、ペアレントトレーニングを行っているところは全国的にまだまだ少ないのが現状です。




ペアレントトレーニングによる効果

ペアレントトレーニングで保護者が行動療法や子どもへの関わり方を学ぶと、家庭内でも訓練を積み重ねられるようになります

その結果、よりスムーズに目標を達成したり、新しい良い行動を習得できるようになるのです。


  • 子どもへの関わり方を学ぶことで、親子関係を改善できる
  • 子ども自身が良い行動を身に着けられる
  • 親が子育てに対する自信を取り戻せる
  • 子どもの行動や言動に良い変化が起き、子どもをより愛おしく感じられるようになる



個別に行動観察

息子と私が受けたペアレントトレーニングは、保護者のみの研修ではなく、月に一度、実際に放課後等デイサービスに来てもらい、普段の息子の様子を観察してアドバイスをもらう方法です。

一年間の個別指導依頼で、費用は無料

その日観察するのは息子一人です。

自閉症に詳しい専門スタッフがデイサービスのスタッフへ、直接かかわり方のコツやアドバイスをすることと、保護者に報告書を作成してくれます。

この方法でとても良いと感じるのが、デイサービスと家庭での関わり方が統一できることです。

専門スタッフの観察の仕方

  • 子供の行動やその意味を分析する
  • 変化させたい行動をピックアップし、その対処法を考える
  • 褒め方、その子に合った効果的な指示の出し方を考える
  • 良い行動へ導けるよう効果的な関わり方を考える




自閉症児のかかわりのアドバイスを受ける


4回目となる今回も、実際に息子の行動を観察し、これからの課題とアドバイスしてもらったので、ご紹介します。

遊びのルールのことで3つ助言をしてもらいました。



遊んでいらなくなったおもちゃを投げてしまう

遊び終わったおもちゃをすぐに投げてしまっていたので、「優しく置いてね」「拾って来てね」とだけ伝え、簡単に分かりやすく伝えるようにしました。

相手の反応を見て楽しむ場合があるので、大きな反応は見せず淡々と伝えます。

息子が物を投げず優しく扱えるようになった方法の記事



遊びの順番が回ってくる時間まで手薄になっている

みんなで決まった遊びをする際に、自分の順番が回ってくるまでじっと待つことが出来ず、他の物に興味が移り列からはみ出してしまうようなことがあったので、カウンター(数取器)を使って遊んで待つ練習をしました。

数字を並べたり数えたりすることが好きな子にはピッタリで、カチカチと音を鳴らすのも楽しいようです。

ちなみに

カウンター(数取器)は、車でのお出かけの際に、窓の外を見ながらすれ違った車の数を数えたり、信号の数を数えたりすると、ドライブ中にみんなで盛り上がったり、車酔い防止にもなってとってもおすすめです!




おもちゃを踏みつけたりして遊んでいる

積み木や玩具を踏みつけて遊んでいることがあり、足の裏の感覚が楽しいのかもしれないので、竹足踏みや足つぼを用意すると良いと言われました。

踏んでも良いものを代わりに用意することで、踏んではいけない玩具との違いを今後の為にも、学ぶ機会を持たせるものです。

息子は竹踏みが気に入って遊んでいました。


他にも

ペットボトルのキャップをたくさん集めておき、床に置いて足指で掴む遊びも楽しいです。

親子で用意した容器に早く入れられるか競争するなど、足つぼ同様に感覚遊びに繋がり、運動神経伝達を早める効果があります。



まとめ

1年間にわたって6回アドバイスに来てもらう予定で、今回はその4回目でした。


息子と私が受けているこの自閉症療育のアドバイスの流れは

  • 専門スタッフがデイサービスに来て息子を観察し記録する
  • デイサービスのスタッフがアドバイスを受け、息子の関わりの改善をする
  • 報告書を作ってくれるので、保護者が受け取る
  • 家庭内でも同じかかわり方を試みる
  • デイサービスと家庭で、接し方が統一できる

という流れになっています。



また、息子にとって過ごしやすい方法や、気持ちをうまく伝えられる方法、スムーズな生活が送れる方法のアドバイスがもらえるので、毎日家庭でも穏やかに過ごすことが出来ています。

学校やデイサービスでも行っていなかった、かかわりの方の発見があったりもするので、とても勉強になっています。


息子の住む地域では、ペアレントトレーニングを行っている団体があったので、デイサービスから声をかけてもらうことができました。

しかし、学校や療育施設で案内があることは稀で、興味がある場合はご自身で探すこととなってしまうのが欠点です。




ペアレントトレーニングで最もおすすめの本

イラストが多く実践しやすい内容ばかりで、家庭でも子どもとの関わり方が学べます。

保育士さんも実践している内容なので、とても勉強になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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