障害のある我が子の将来のことをしっかりと考えたことがありますか。
今はまだ子どもだしそのうちに・・。
私もそう思っていましたが、一冊の本に出会い考え方が変わりました。
子どもが成人する前に必ず読んでおいたほうが良い本を紹介します。
子どもの財産について後悔しないための本です。
Contents
障害児の将来のお金を考える
- 我が子の将来が心配で出来るだけ多くのお金を残してあげたい
- 子ども名義の通帳をすでに作り毎月貯金をしている
- 毎月安定したお金が振り込まれるように不動産資産を検討している
このようなことを考えていたり、実行している親は多いのではないでしょうか。
- お金があれば何とか生活していける
- 世話をしてくれるところがあるはず
と安易にお金のことだけを考えていると、とても危険だということがわかる本を紹介します。
障害のある子が「親なき後」も幸せに暮らせる本
この本は精神障害、知的障害のある子を持つ親に向けた、子どもの財産の残し方について書かれた本で、実際にダウン症のお子さんを持つ司法書士の夫婦が、お金のことで「準備しておいてよかったこと」をまとめたものです。
この本のおすすめポイント
障害のある我が子のお金のことで後回しにしてはいけないこと、子どものうちから準備しておいた方が良いことを分かりやすく説明してくれています。私のように、いつかやろうと思っていた方にすぐに読んでもらいたい一冊です。
親亡き後というのは必ずしも親が死んだ後ではないということを知る必要があります。
親が認知症になったり介護が必要になった時、我が子の支えになってくれる人がいなくなった時が、親なき後だと捉える必要があります。
知っておくべきこと
障害児を持つ親が知っておくべきことです。
- 子が18歳になり親が親権を失うと子どもの財産を一切管理できなくなる
- 障害のある人の年収は98%の人が200万円以下
- 親が自分でやらなければ誰もやってくれない
- 今知識さえあると深く悩まなくても済む
- 何も知らない・対策を打たないと我が子のお金が他人に渡る可能性がある
これは知識無く、子どもの将来のための対策を後回しにすると起きてしまう可能性のあることばかりです。
子どもが成人する前に対策を打っておくと、回避できることがあります。
本書ではその方法が紹介されており、私も夫と話し合いきちんと進めるべきだと思いました。
今必要なことは何か
18歳になり親権がなくなる前にやっておくべきことが本書には紹介されています。
- 通帳やマイナンバーなど作っておいたほうが良いものと作り方
- 遺言の作成と予備の遺言
- 成人後も安心して子どもの財産管理ができる親心後見について
え?今から遺言?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、障害のある子を持つ親として、身内や周りとのトラブル回避のために若いうちから考えておくことが必要なことだと紹介されていました。
また、障害のある子に大金を相続させてはいけない理由も書かれています。
成人してからでもできること
障害のある我が子が成人してからでも大丈夫な、手続きや契約もまとめられています。
生命保険のこと、親が認知症や身体が動かなくなった時のこと、親の死後の葬儀など、残された障害のある子に負担にならないような準備ができる内容も紹介されているので、順を追って考えていくことが出来ます。
本書の、成人後に行うべきことは内容が少し難しく書かれている部分があります。
でも、こんな制度もあるんだなと知っておくだけで、未来は変わると思いました。
まとめ
我が家の息子は重度知的障害自閉症。
将来の不安はもちろんありますし、お金のことや親なき後の生活が心配です。
でもきょうだい児に任せることは一切考えていないので、親が元気なうちに、また自閉症の息子が成人する前からきちんと考えておくことがとても大切なのだと知りました。
まだ8歳だし、のちのち考えていこうと思っていた自分が恥ずかしくなるような内容だったので、ぜひおすすめしたい一冊です。
障害のある子が「親なき後」も幸せに暮らせる本
最後までお読みいただきありがとうございました。